ハロウィンって何の日?日々雑記
20161031
今年もやってきたハロウィン。昨年の狂騒ぶりは記憶に新しいところです。(ブログにも書きました。15.11.1)
渋谷駅前の交差点では「仮装でなく本物の警察官が」昨年以上に大勢動員されて警備に当たったとのこと。この週末は、かなり広い範囲を歩行者天国にしたこともあり、大混雑で身動きが取れないようなことはなかったみたいです。まあ本日(ほんび)は今日31日なのですが。
ハロウィンとはいったい何の記念日なのか、何度訊いても忘れてしまいます。Halloweenは古代ケルト人の行事が起源だとか。彼らにとって10月31日は一年の終わりの日、同時に夏の終わり・冬の始まりを意味し、この時期に現われる精霊や魔女を追い払うため、仮面を被ったり焚火をしたりしたそうです。こういう季節ですから当然、収穫祭の意味もあります。
カトリックの「諸聖人の日(万聖節)」という祝日が、ちょうど同時期に重なって設定されているのですが、じつはハロウィンはそもそもキリスト教とは関係ないお祭りなんですと。そうか、関係ないのか…。ハロウィンを「万聖節」と訳す例は、よく見かけますが、これは間違いだってことですね。キリスト教では宗派によって、どの程度ハロウィンを許容するかまちまちだそうです。
昔ケルトに布教しようとしたキリスト教の戦略について、wikipediaに興味深い記述があります。いわく、
…古代の冬至祭に対抗してクリスマス、ケルトの祭に対抗して諸聖人の祝日を持って来た教会の戦略は「ライバル店舗の目と鼻の先に新店舗を作って盛り上げ、ライバル店を潰そうとする外食チェーン店やコンビニみたいな戦略」と。その上で、クリスマスは「ライバル店側が消えた(異教側の祭が消えた)」例、ハロウィンは「ライバル店側が残った(異教側の要素が残った)」例だと。
これは一つの説で、確定したものではないようですが、面白いと思います。
日本記念日協会の推計では、今年の市場規模は前年比10%増の1345億円で、バレンタインの1340億円を上回っているとか(記念日協会にそんな計算をする能力があるのかな?)。菓子業界から見ると、ハロウィンとバレンタインではまだまだ相当な開きがあるように思えますけど。チョコみたいな目玉商品を作れるかが、今後を占うポイントでしょうね。カボチャではちょっと弱いんじゃないでしょうか。