山の日しごと
20160812
今年から加わった祝日「山の日」。山岳地域に住み、山岳観光を大切な地域の産業としている私たちにとっては、こうして「山」への関心を呼び起こしてくれる機会ができたことはありがたいことです。だいたい海の日ばかりが先行していたことだって、おかしいですよね。
その初回となった昨日は、相変わらずの好天に恵まれ、全国で多くの人が夏山を楽しんだ様子です。
山の日制定はとても結構なんですが、何でこの日なの?とは思います。盆休みの直前に新たな休日を持ってくることで、連休を前に伸ばそうという意図があるのでしょうけれど、皆さんの楽しい休日をサポートする私たち業者にとっては、なかなか不便な日にあたります。
問題は物流です。以前から多くのメーカーさんが13日から16日頃まで休みになっています。当然商品の出荷も休み。当社は連休中の荷物はそれなりに前倒しで発注し、在庫を抱えなくてはなりません。お盆直前には冷凍庫の通路にまで商品がびっしり積まれます。まあゴールデンウィークみたいに月を跨がないのは、まだ助かるのですが。
11日から休日が始まってしまうと、お盆前最終入荷日も、そのための発注〆も、スライドで2日早くなる。これ、実際に日々の業務を行っている上で、かなり大変なことなのですよ。ぎりぎりまで自社と得意先の在庫を読み、限られた倉庫スペースと相談しながら、急な追加注文にもできるだけお応えできるようにしているところ、それが2日も早まるというのは、かなりの苦労です。
何でもかんでも大型連休、日本国民は一斉に休暇を取るべし、という発想から抜けられないのですかね。道路は大渋滞、列車は大混雑、観光地は人の山、休みの筈がみんなヘトヘト、というパターンをこれ以上増やすよりも、分散して休日を取れた方が誰もが幸せになるでしょう?もうちょっとだけ日を前にずらして、もっと有意義で経済効果もあり、多くの人が幸せになるような設定ができたら良かったのにな。
山と言えば、例の富山~静岡を走破する「トランスジャパンアルプスレース」。隔年開催で今年も行われているのですが、五輪にかまけていてすっかり忘れていました。一昨年の暴風雨とは打って変わって、好天の中を駆け抜けた鉄人・望月選手が、みごと山の日にトップでゴールしたそうです。前回は当社の前を通過するところを待っていて、声をおかけしました。4連覇おめでとう!