高崎パスタ食べもの
20160525
お隣の県ではありますが、長野県南部の住人の多くにとって群馬県は馴染みのある地域ではありません。メーカーさんの会議で、初めて高崎市というところを訪れました。滞在時間約5時間弱。(泊まったのは長野市)
日頃なかなか縁のない場所に行くのですから、お昼には何か土地のものを食べてみたいと思うのは(私にとっては)当然のこと。事前調査してみると、真っ先に出てくるのは「パスタ」。 へ? パスタですか!?
近年パスタの街として注目を集める高崎には約60軒のパスタ屋さんがあるそうです。その特徴は何といっても「大盛り」。普通盛りでも乾麺150㌘は当たり前。Lサイズなど注文すれば茹で上がりで600㌘の大皿が出てくるのだとか。パスタの種類はいろいろですが、何しろ量が多いことで共通しているのです。
高崎パスタ発祥と言われる「シャンゴ」というお店(1969年創業)が大盛りでその名を挙げて以来、高崎の人には「パスタとは大盛りの食べ物」だという常識が植えつけられてしまったと言われているそうです。(dancyu2012.10号より)
その「シャンゴ」はあいにく定休日。それではと、シャンゴでの修業を経て創業38年を数える「デルムンド」というお店に行ってみました。高崎駅近くのお店はカウンターのみ十数席の小さなお店で、年配のご夫婦が切り盛りしています。スパゲッティ専門店ではなく洋食メニューもいろいろあります。
入店したのは午後2時とお昼のピーク時をはずしたのですが、ほぼ満席。名物だという「ハンブルジョア」というメニューを頼んで待つことしばし、カウンターに届いたものは、大皿に一杯のスパゲティに巨大な(200㌘だとか)ハンバーグが乗り、その上からあふれんばかりにミートソースのかかった代物です。普通の2人前以上はありますね。(写真がありませんが、検索すればいくらでも出てくるのでご容赦を)
ハンバーグはジューシー、ミートソースも肉感たっぷりでおいしかったですが、味はすごく洗練されたり特徴があるわけではない。何より量に圧倒されてしまいました。もちろん大人の男が食べきれないほどではありませんけど…
店には女性のお客さんも大勢いましたが、皆さん当たり前みたいに食べてました。こうしたものが高崎市民の日常食として長らく愛され、独特のパスタ文化を作り上げていること、たいへん興味深いと思いました。
関連リンク: 食べログ デルムンド