「おいしいことなど徒然と」

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怒りのデス・ロード読んだり見たり

20160218



東京出張で泊まりのとき。たまに時間があると夜から映画を観に行くのです。この間は、いま話題の「オデッセイ」を観ようかと思っていたのですが、昨年見逃していた「マッドマックス4~怒りのデス・ロード」をアンコール上映していることを知り、そちらを観てきました。結論を申しますと、大いに満足しました。


私がふだん観るタイプの映画ではありません。一部で熱狂的なファンが大フィーバーしていたことは知ってました。しかしキネマ旬報の外国映画ベストワンに選ばれたのには、正直いって少し驚きました。ファン投票で選ばれたのではなく、錚々たる映画評論家や映画記者たちの投票で一位になったのですからね…(ちなみに同誌の読者投票では、第三位)


過去のマッドマックスは、第一作をTVで観ただけですが、とにかく猛烈なカーアクションの連続でした。本作は何と30年ぶりの新作で、パワーアップぶりはまさしく爆発的、小難しいことを言わずに次から次へと繰り出されるど派手なアクションを楽しめばいいってことですね。「ベン・ハー」の有名な戦車競走の場面があるでしょう、あれを2時間ぶっ通しで観るようなもの。


物語もシンプルすぎて、ネタバレのしようもないくらいです。世界が汚染された近未来、支配者から自由を求め、巨大タンクローリーを奪って脱走する女性たち。追いかける改造車軍団。その騒ぎに巻き込まれたマックスが彼女らを助け、追いつ追われつ生きるか死ぬかのカーチェイスを繰り広げるわけです。銃や火薬が炸裂し、疾走する車から車に飛び移り、パワーが足りないと見るや口にガソリンを含んでエンジンに直接噴霧する、人間ターボチャージャーとなる。脱走女性のリーダー、シャーリーズ・セロン、超カッコイイぞ。


出てくる人間のキャラはぶっ飛んでるし、登場するクルマの狂気じみた痛車ぶり、観ていない方は公式ホームページでどうぞご覧ください。火を噴くエレキギターと4つの大太鼓の軍楽隊を積んで全軍を鼓舞するバンドカーなんてもう、笑っちゃいます。


信じがたいですが、ほとんどCGを使わず、生身の人間のスタントによって撮影されているそうです。いったい何人死んでるの、と言いたくなります。


映画は、言ってみれば「見世物」から始まったわけで、実世界では見られないような映像を見せて楽しませたのが出発点だったと思います。そこに物語とか心情とか芸術性とかいろいろな要素が加わり、現在のようになりました。一筋縄ではいかない、伏線や暗喩に富んだような映画、楽しいですよね。しかしそればかりが映画の醍醐味ではありません。


見世物的映画にもよくできたもの、そうでないものがあるわけで、極上の見世物に徹した本作のような映画に出会うと嬉しくなります。ずっと前に「未知との遭遇」を観た時もそう思いました(この映画、どこか大きな劇場でまたやってくれませんかね…テレビで観たのでは何の意味もないと思う)。


この映画だって観る人が見れば、いろいろと読み取れる記号とかあるのでしょうけど、轟音に身をゆだね、ドキドキハラハラを楽しみ、スカッとして映画館を後にできれば、見世物もまた大いに楽し、ですね。

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