涼しげな曲音楽ばなし
20100806
まいります、猛暑もこう続くと…。
冷房とビール以外に少しでも暑さをしのげるアイテムは?
いろいろありますが、BGMというのは涼しげな環境にいくらか効果があるのではないかと思います。
ギラギラした太陽光線を吹き飛ばすようなエネルギッシュな曲もいいでしょう。しかしここではもっとストレートに、ひんやりした肌触りで心を静めてくれるような曲を挙げてみましょう。
ベタですがずばり、フランス近代のピアノ曲が最適!とりわけ、ラヴェルのものがいいと思います。「水の戯れ」「ソナチネ」「クープランの墓」どれも良いですね。
涼しい曲第一位の「水の戯れ」は、5分ほどの小曲です。題名からして涼しげですね!曲の冒頭から、硬質クリスタルのような響きが美しい。動きが激しくなっても、決して熱くならない音のきらめき。短い曲中、水は流れ、噴きあがり、ときによどんで様々な形態を見せてくれます。
中学生の頃この曲が好きで好きで、楽譜を取り寄せ弾いてみようと思いましたが、あまりにも難しく撃沈しました。
水を題材にした曲としては、ラヴェルが「水の戯れ」の着想を得たといわれるリストの「エステ荘の噴水」、同じラヴェルの「オンディーヌ」、そしてドビュッシーには名曲「水の反映」があります。いずれもそこそこの涼しげ度です。
ドビュッシーで水つながりだと「金色の魚」の方が涼しいでしょうか。「喜びの島」も、水つながりと言えないこともないですね。
最近聴くようになった曲で、フォーレのピアノ5重奏曲。運転中に聴くことが多いですが、結構涼しさ感があります。室内楽は基本的に食わず嫌いをしてきたジャンルで、今でも全く疎いのですが、少しずつ聴き始めています。
一方で「暑苦しい曲」というのもありますね。チャイコフスキーやベートーヴェンの交響曲なんて双璧だと思います。
猛暑の中で、よりによってこの両者を練習中のオーケストラが私の身近にあるのですが…うーん、早く涼しくなって!としか言いようがないです。