「おいしいことなど徒然と」

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おいしいとこだけ食べもの

20150225



ねじめ正一氏の本を読んでいましたら、肉まんの話が出てきました。。


よくある「最後の晩餐」のインタビュー記事に答えて「中村屋の普通の肉まんで、具を2倍に増やしたものを食べたい」と言ったら、それを読んだ中村屋の人が「ぜひ作って売りたい」と言ったとか。


喜んで話に乗ったねじめ氏。ところが、あれこれ打ち合わせて試行錯誤しても、なかなかイメージしたようなものになりません。味が濃すぎておいしくないのです。結局、現行品は皮と具の実に絶妙なバランスの上に成り立っており、素人考えでどうこう言ったからといって、より美味しいものを作るのはやっぱり至難の業だった、というお話でした。


でも、具のすごく多い丼とか寿司とか、ハンバーガーとか、ついつい惹かれるものがありますよね。それがエスカレートしてゆくと、具だけをいっぱい食べたい!という、まことに身勝手な結論になります。メロンパンの具(というか、上に乗っかっている皮の部分)だけを食べたいという愛好者の希望に応えて、昨年秋に画期的な商品が発売されております。


ヤマザキパンの「メロンパンの皮焼いちゃいました」。話題になった商品ですから、食された方もおありでしょう。今は他社から類似品も出ているようです。


遅ればせながら、食べる機会がありました。感想は「これってクッキーそのものじゃないの」。そりゃそうです、メロンパンの固い部分はクッキー生地を塗りつけているのですから、皮だけ食べればクッキーそのものです。皮という語感からは、もっとサクサクもろい軽快なものを想像しておりました。ほとんど、カントリーマァムです。いや、おいしいんですけどね。


鮭の皮が大好きで「皮の厚さが一尺もある鮭がいたら、百万石と交換しても良い」と昔の大名が言った…という逸話があります。加賀前田藩の誰かだとか、水戸光圀だとか、徳川家康だとか、伊達の誰かだとか、厚さでなくてタタミ一畳分の皮が欲しいだとか、もう諸説ぷんぷんで実態は全然わかりませんが、これだけ話が広まっているのだから、皮だけ食べたい人は昔から大勢いたのでしよう。


私も鮭の皮は好きですよ、でもそれだけを山ほど喰いたい、とまでは思いませんなあ。

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