ターンオーバー食べもの
20140823
そんなわけで、目玉焼きの流儀は百人百様なわけですが、私が最近好んでいるのは「ターンオーバー」、つまりひっくり返して両面を焼いたやつです。。存在はずっと昔から知っていますが、何でわざわざそんなことするんだろ?と、試したこともありませんでした。
ホテルの朝食バイキングで、卵料理を目の前で焼いてくれることがありますよね。私はずっとオムレツ派だったのですが、あるとき「そういえば最近目玉焼き食べてないよな…」と思い、そうだ、せっかくプロが焼いてくれるんならと食べたことのないターンオーバーを注文してみたのです。
若いコック氏は平然とうなずき(当たり前)卵2個を使ってたちまち綺麗な両面焼きを作ってくれました。
これがですね…なかなか良かったのですよ。私に言わせれば目玉焼きという料理の弱点は、おいしい半熟の黄身に、味気ない白身が必ずセットになっているところです。その白身の表面にちょっとだけこんがり焼き目が付いたことで、全体を香ばしくおいしく食べることができるではないですか!
黄身には当然のことながら、普通のものより幾分強めに火が入ります。もちろん完全に固くなってしまっては悲しい。でも液体ではなくとろっとして、固体になるかならないか微妙な状態の黄身はいいです!これで私はたちまち、ターンオーバー党の党員になってしまいました。
帰って妻に話したところ、早速作ってみてくれました。最初はやはり、返した時に綺麗な形にならなかったり半熟の火加減がうまくいかなかったのですが、二、三回試すうちに上手にできるようになりました(失敗することもありますが、なあに味には変わりはないさ)。当分この流儀でいこうと思っています。
ところであるホテルでターンオーバーを頼んだら、既に出来上がってお皿に載っていた目玉焼きをもういちど鉄板の上に戻し、反対側を焼いてさあどうぞ、という時がありましたが、何だか釈然としませんでした…
お客はわがままなものですな。