親日国トルコ (2)日々雑記
20131031
(1)を書いたのはGW明けでしたから、えらく間が空いてしまいました。安倍首相が二度目の訪問をし、またイスタンブールにヨーロッパとアジアを結ぶ大トンネルが開通したりして、トルコがまた話題になっていますね。
五輪招致が東京に決定したとき、競争相手だったにもかかわらず真っ先に祝福してくれたトルコのエルドアン首相、とても嬉しい気持ちにさせてもらいました。
24年前のこと、ほんの数日ですが一人でトルコに立ち寄ったことがあります。当時トルコには都市間鉄道がなく(今はどうなのかな?)飛行機でなければ長距離バスで何時間もかけて移動します。エーゲ海に面したイズミルという都市から、やや内陸の世界遺産パムッカレまでバスで往復しました。
バスターミナルでは、○○行は何時発!とバス会社の客引きがそれは賑やか。「ぱむっかれ~ぱむっかれ~、ぱむっかれやれぱむっかれ~」と物悲しそうに客を呼んでいる若者から切符を買ってバスに乗りました。出発するとじきに、車掌が車内を回って乗客に手を出すように促し、何かサイダーみたいな空き瓶に入ったコロン?を手のひらにたっぷり振りかけてくれます。
バスで隣に乗り合わせた30歳くらいの青年が「どこから来たの」と話しかけてきて、日本人だというと喜んでいろいろと会話してきました(英語で)。当方はそんなに話せるわけではなく、自然と短い単語のやりとりになりましたが…バスの中でコロンをかけてくれるのは不思議な風習だ、と私が言うと、「僕もそう思う」と言ってました。
それで話の端々から、どうもやっぱり彼は日本人が好きなんですね。彼に限りません。交通機関や食堂などで隣り合わせたトルコの人は、日本人とみると本当に片言しか英語を話せないような人までもが、目を輝かせて話しかけてくるのです。これには驚きました。
小さい頃から対ロシアの話やエルトゥールル号の話を聞かされているのかどうかわかりませんが、日本人にこれほどフレンドリーなトルコの人たち、これからも大事にしなくてはなりません。かつて風俗施設に彼らの国名を当てていたことは、深く反省しなくては。このときイスタンブールで本場のトルコ風呂(ハマム)に入ってみました。アカスリや飲物がついて、2,000円くらいだったかな。まあ一度くらいは経験してみてもいいか…という感じでした。
写真はパムッカレです。石灰岩の山に湧き出た温泉水が山の斜面を浸食し、お湯の流れる真っ白い棚田が自然に作られました。私が行ったときはこの写真のように多くの人々がお湯に浸かって楽しんでいましたが、今は温泉の乱開発で湯量が激減し、こうした眺めは見られないようです。