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世界の文化遺産「和食」食べもの

20131026

大変うれしいニュースです。が、考えさせられることもあります。

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(産経新聞)政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に提案した「和食 日本人の伝統的な食文化」について、事前審査を担うユネスコの補助機関が新規登録を求める「記載」の勧告をしたことが22日分かった。文化庁によると、過去の事前審査で記載勧告された提案が覆されたケースはなく、ユネスコの政府間委員会は12月上旬にも登録を正式に決定する見込み。
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そもそも和食とは何ぞや?という根本的な問題もあるわけで、外国人のイメージする代表的和食といったらスシ、テンプラ、ヤキトリ(ラーメンもか?)だとかだったりするわけでしょう。素材や技術の粋を尽くした高級懐石の素晴らしさは言うまでもありません。


当然これらのものも含まなくはないでしょうが、農林水産省によると、ユネスコに今回登録申請したのは

「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」

だということです。その特徴として以下の4点をあげています。


―多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重―
日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。

―栄養バランスに優れた健康的な食生活―
一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿、肥満防止に役立っています。

―自然の美しさや季節の移ろいの表現―
食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。

―正月などの年中行事との密接な関わり―
日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆を深めてきました。
(以上、農水省のホームページより)


素朴な中にも繊細で変化があり、なおかつヘルシー、というあたりがポイントでしょうか。何だか、いま日本に暮らす私たちが失いつつあるような食生活のようにも思えます。あっそうか、だから未来へ残すべき「遺産」なんだ。日本人向けのメッセージでもあるのかな。


こうして世界に認められ、さてこれをもって海外からの観光客にどれだけ魅力をアピールできるかは、何とも言えません。ここでいう和食をどうやって売り物にするか、工夫がいりますね。上記の要素をさらにわかりやすく噛み砕いてメニュー化することとか。またお金を使ってもらうには、もうちょっと贅沢っぽい要素も必要だろうし。

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