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鈴鹿ひろ美、ついに読んだり見たり

20130926



これまで歌声を隠しに隠してきた鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が、とうとう歌いましたね。昨日の「あまちゃん」で。


劇中では途方もない大音痴という設定でした。若い頃、映画の主題歌を出すにあたって、主人公アキの母・春子(小泉今日子、若い頃は有村架純)が影武者となって「声の出演」をしていたと。鈴鹿ひろ美の歌はすべて、本人の知らないうちに春子の声に差し替えられていました。ここから始まる人生の綾が、現在のアイドル、アキにつながってきているわけです。


自らの大音痴を認め、春子の猛レッスンを受けてもいっこうに上達しなかった歌ですが、あまカフェでのチャリティーコンサート本番ではどこがどう間違ったか、素晴らしい歌声を聴かせることになりました。


震災後の「あまちゃん」は、ドラマとしてかなりパワーダウンしていたと思います。それまでの快調なテンポから一転、物語が時間稼ぎのように間延びし、主人公はいつもの朝ドラ主人公のように出しゃばりのお節介女になり、過剰なナレーションがそれに輪をかけて耳障りでした。あまちゃんファンとしては少なからず失望しましたが、「鈴鹿ひろ美が見事に歌う」場面は必ずあるはずだと期待をしていました。


薬師丸ひろ子の清らかで透き通った美しい声は、私たちの世代なら誰もが知っています。(全国レベルの名門、都立八潮高校合唱部で鍛えたと当時言われていたが、本当でしょうか?すでに女優活動をしていましたから、部活などしている暇があったかな)伸びやかで、それでいて壊れそうなデリケートさも持つ独特の声と歌。


彼女が歌った「潮騒のメモリー」は、いやあ、その頃のイメージ通りでしたね。別にキョンキョンの悪口を言うつもりはないが、違う歌ですな。当時よりさらにふくよかさを増し、高音も危なげなく、お見事でした。


でも正直に言うと、ついに待ちに待っていたクライマックスが、という感じには、見ていても、ならなかったですよ。本来なら凄いカタルシスがあるはずなのにねえ。それはやっぱり、この間まで全然音も取れなかった人が10回に1回くらいは何とかなってきた、という設定と彼女が歌った歌とのギャップではないかと思うのです。無理があります。


それで今日続きを見たら、実は歌えることをずっと昔から隠してたんじゃないか、なんてほのめかしがありました。これはもっとありえないな。そんなことでは、鈴鹿ひろ美の人間性が問われかねません。周囲の人たち、とりわけ会ってはいないが確実に存在している影武者春子に対して、どう思ってたの、ということでしょう。物語がおかしくなってしまう。


本当はこうした場面、力を隠していた存在がヴェールを脱いで表舞台に登場、っていうのは大好きなのです。たとえばしばらく前の映画ですが「恋におちたシェイクスピア」なんて、眩暈がするほどしびれました。今回そうならなかったのは、残念だな。
あと2回。どういう結末になるでしょうか。


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