「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

無原罪の御宿り読んだり見たり

20130131

「無原罪の御宿り」を題材にした画はたくさんあります。特にスペインの画家が好んで(依頼されて?)取り上げており、さまざまな作風・解釈の違いを楽しむことができます。


無原罪の御宿りとは、処女のままキリストを身籠り出産したマリアもまた、不思議な力によりマリアの母アンナ(イエスの祖母)が処女受胎したことから生まれた…つまり人間が本来生まれながらにして持つ「原罪」を背負うことなく生まれた人だという信仰です。聖なる存在の母から生まれたことで、キリストの神聖さを一層高めているわけですね。


3枚の「無原罪の御宿り」を並べてみました。左は今回来日したグレコの作、右上は17世紀のスペイン画家スルバラン、右下はこれも17世紀の画家ムリーリョによる画です。右の2枚は構図など基本的に同質のものですが、グレコ作品の特異さが目立ちます。静的なスルバランやムリーリョに比べて、何とダイナミックで動的な画でしょうか。


ムリーリョはこの題材が好きだったとみえて、十数枚の「御宿り」を描いているそうです。右下は通称「エル・エスコリアル」と呼ばれ、プラドに行ったときにとても印象に残った画のひとつでした。彼のもう一つの御宿りの画「ベネラブレス」も有名ですが、エル・エスコリエルの方が私は好きですね。


この画を描くときには三日月、鏡、蛇、帆船など、描き込まねばならないいくつかの宗教的象徴というか、お約束があるそうです(例外もあり、エル・エスコリアルには三日月以外は描かれていないように見えます…)。グレコの画のどこに三日月があるか、すぐわかりますか?私はだいぶ探してしまいました。写真が小さくて申し訳ないですが、ぜひ検索して大きな画でじっくり見てみてください。


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