上座日々雑記
20121103
どなたがどこに着座するかが、日本の宴席ではとっても大事だといわれます。いや海外でだってきっとそうに違いないと思いますが。
会社の宴会では、社長ですので必ず上座に座らされます。仕事以外の会ではもちろん場面ごとそれぞれですが、どうだろう、年長の方とご一緒する機会が割と多い(俺ってまだまだ若いってことだよね)ように思うので、上座に座ることは少ないです。
年に一回開かれるある会合に先日出席しました。ここでは会の性質上、参加者の席次がすべてきちんと決まっております。といっても大したことではなく、シンプルに年代順ということです。欠席者が出て間が詰められることはありますが、追い越すことはありません。
この会は毎年同じお店の同じ部屋で行われます。仕切れば3つの小部屋に分かれるであろう細長い会場で、私が初めて出席したときはもちろん末席、3番目の間に張り出していました。この会場は畳に2箇所の敷居がありますが、一番奥に相当する席にたどりつくのはずいぶん先のことだと思っておりました。
ある年に敷居を一つまたいで上座に近づいたと思ったら、翌年には参加者が多くてまた元に戻った、なんてこともあり、冗談を言い合ったりしたものです。(この会は気心の良く知れた人の集まりで、べつにヒエラルキーをあからさまに押し出すような会ではありません)
ところが昨年は欠席される方が多くて、二つ目(高いほう)の敷居を初めて越えたと思ったらそれどころか、いきなり上から二番目の席となってしまいました。これはヤバい、うかうかしていると、なんて思っていましたが、今年はとうとう一番上座に座る羽目になってしまいました。いやこんなに早くここにたどり着いてしまうとは…
まあ上座に座ったからって乾杯の挨拶をするだけで、別に緊張するような会ではありませんがね。しかしそうはいっても、私が一番上に座っているようでは、会としてちょっと寂しい。先輩方にもっともっと出てきていただいて、幅広い会になるといいと思うのですが。ぜひもう一度敷居をまたいで戻り、次の間くらいに座りたいです。