納涼床食べもの
20120829
京都の夏の風物詩、鴨川の納涼床で晩御飯。。
納涼床とは言ってもここ数日の残暑からみて、相当暑いのではと危惧していました。店を決めた張本人としては、同行者たちにも「悪いけど、ガマン大会みたいになるかもよ!」と予防線を張っておきましたが、私たちが京都に着く少し前に夕立があったようで、意外と過ごしやすく、何よりでした。それでも団扇を持って行ったのは正解でした。
(だいぶ前ですが、社員旅行で6月に川床で宴会をやったことがあります。この時はまた、もう寒くて寒くて。風がピューピューと吹く中、震えながらの食事でした)
行ったお店は「うしのほね本店」という和風ダイニング?で、川床としてはお値打ちな価格でおいしく料理や酒をいただきました。
少し遅めの時間の予約だったので、始めたときにはもう日はとっぷりと暮れ、夕景から夜へと移りゆく風情ってわけにはいきませんでしたが、それでも鴨川沿い一帯に灯りがともる光景はやはり幻想的です。等間隔に並ぶアベックたちは、ちょっと少なかったかな。
歴史を見ると、鴨川の川床は秀吉の頃からのものらしいですね。三条、五条大橋の架け替えをきっかけに、鴨川の河原は見世物や物売りで賑わい始め、それにともない茶店ができたり、富裕な商人が河原に席を設けたりするようになったのが始まりだとか。
先斗町の通りからお店の暖簾をくぐり、鰻の寝床のような細長い店内を通り抜けて床に出たときの開放感がいいですね。浴衣を着た女性も多く、また外国人観光客の姿もたくさん見られ、それぞれ京都の夜の楽しさを満喫していたようです。
ところで…伊那市内を流れる小沢川にも、かつて川床もとい、川に張り出した飲食店が何軒もあったのですよ。テラスではなくれっきとした屋根も壁もある箱型のものでした。(いかにも危なっかしく、つっかい棒で何とか支えられているように見えました)私が子供の頃は何軒もあり、平成になっても残っていた店もひょっとしてあったかな。床下をせせらぎが流れる中で、風流な気分を当時の人も味わっていたのでしょうか。
関連リンク: 京の風物詩 京都鴨川納涼床への誘い