金環食日々雑記
20120521
今朝はいいお天気で本当によかった。一部曇りの地域もあったようですが、大方の場所では、珍しい天体ショーを楽しむことができたのでは。
我が家も7時前くらいから、子供がどこからかもらってきた観測板を一家で使いまわし、代わる代わるお日様を見物(観測?)しました。ご近所でもあちこちのお宅で、家の前に出て空を見る様子が。
小さい頃に愛読していた宇宙の本に、皆既日食と金環食の写真が大きく載っており、いつか見てみたいものだとずっと楽しみにしていました。写真では金環食のリングがとても美しく、「昼間の暗闇に浮かぶ太陽」を勝手に夢見ていましたが、実際は少々薄暗くなるくらいで、少年の日のイメージとはだいぶ違いました。
小穴を開けたボール紙を通して紙に投影する観察手法はよく知られています。林の木漏れ日が同じ現象を起こすとTVで見ましたので、近所の公園へ行ってみました。その様子は写真の通りです。太陽の位置が低く角度があまりなかったため、真ん丸な光輪が重なる幻想的な影とはいきませんでしたが、ユニークなイメージでした。人の影もちょっと頭の方がぼやけていました。
鳥や動物が怯えて大騒ぎするかとちょっぴり期待しましたが、これは、期待はずれ。しかし昔の人は、こんな眩しいものを見てよく金環食だってことが分ったものですな。
私にとって実際に見た感想は「おお、なるほど」というくらいで、大スペクタクルや神秘体験ではありませんでしたが、これを見に地球の反対側までわざわざ飛んでいく天文ファンも大勢いるのですからね…かくも珍しいものを自宅で見られる幸運に立ち会えた事実そのものが、満足です。どうですか、そういう方も多いのではないでしょうか?