中国嫁日記読んだり見たり
20120409
ちいさな異文化の可愛い衝突を描いて大評判のブログ漫画。毎日数万人がアクセスし、コミック本としてもベストセラーになっているそうです。
自称オタク漫画家、井上純一氏(40代)が、若く美しい中国人妻(20代)と結婚し、共に生活する中で沸き起こるさまざまな珍騒動。「○△人と結婚しました」と国際結婚をレポートしたエッセイはそれこそ山のようにありますが、この漫画はそのホンワカぶりと、主人公である妻、月(ゆえ)さんのキャラクターの可愛らしさが際立っており、オタクの本領発揮というところでしょうか。
最初は月さんに隠れてこっそり公開していたブログですが、途中で妻にバレてしまった。その時は憤慨した妻ですが、でもたくさんの読者が楽しんでくれるならと気前良く公認してくれて、現在に至っているそうです。
実際のところ、日本文化を知らない外国人の奇想天外なリアクションの部分だけをとってみれば、コミカルでこそありますが、本当はそれほど面白いわけでもないのです。それを見ての井上氏の反応もオーバーかつワンパターンですし。
でも、いろいろな場面で困惑しながらも可愛い妻をいとおしく思う井上氏の気持ちがいい味を出しています。読んでいて後味がとても良い。3.11大震災のとき、池袋の自宅にいた井上氏と日暮里の日本語学校にいた月さんが、お互い必死の思いで連絡を取ろうとし、無事に再会し一緒に歩いて帰宅する連作なんてシンプルだけどいいですね。
先日、テレビ出演した作者の井上氏を見ましたが、私の身内と風貌が酷似していて笑ってしまいました。漫画ではほとんど幼児みたいに見える月さん、実物はだいぶ印象が違うそうで、どんな方だかぜひ見てみたいと思います。
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