全粉卸総会しごと
20100605
「全国小麦粉卸商組合連合会」という会があります。小麦粉を販売する問屋の組合の、全国版です。一昨日はその年1回の会議で、東京。
昨年の夏から、長野県の小麦粉卸の組合長を務めています。回り番で来るので、業界リーダーとして特別人望があってのことではないのですが、この立場は自動的に全国卸組合の理事になっており、今年初めて出席しました。
食品業界では、メーカーの中にはさまざまな業界団体がありますが、流通、それも卸売ではこうした団体はあまり多くありません。構成する会社の数自体が、それほど多いわけでもないですし。
しかし業界として、たとえば食糧政策について農水省や議員に何かモノ申したいような場面、また日本を代表するような大企業がひしめくメーカーに、一社一社の規模でははるかに劣る卸売業がさまざまな条件の改善を要請するような場面など、やはりこうした団体はあった方が良いのだと思います。
ちょうど今、麦の買い付け制度が大きく変化しようとしています。「輸入麦の即時販売方式」というのがこの秋から本格導入されることになりました。麦の国家備蓄を民間にゆだねる形になるこの制度、受け皿となる製粉メーカーにはきわめて影響の大きいものです。
私たち卸売業者への影響は、それに比べれば小さいと言われていますが、正直なところ未知の制度ですので、どうなることかわかりません。状況をしっかり見ながら、対応を考えていかねばならないと思っています。
ウチだってそう歴史の浅い会社ではないつもりですが、出席者には江戸時代から続くような老舗企業の方も何人もいらして、独特の雰囲気がありました。今月下旬には県の組合の総会があり、席上でこの会の報告をすることになっています。