伊那紬とゴルゴ13日々雑記
20110819
いなつむぎ。和服のお好きな方は、ご存知かと思います。
伊那紬は信州伊那谷でうまれた紬です。民謡「伊那節」に唄われたように伊那谷は気候、風土に恵まれ古くから養蚕が盛んでした。
伊那谷の女性達が家族のために代々受け継ぎ、織り続けてきた独特の手織り機で、一本一本丹精をこめて手織りした紬です。特有の軽くてやわらかく、しっとりとした風合いが楽しめます。リンゴやヤマザクラなど、天然の草木によって手染めされているのですよ。(ネットの抜書きです)
現在は唯一、駒ヶ根の久保田織染工業という会社が伝統工芸品として生糸を染色し、織っています。久保田社長さんとは親しくお付き合いさせていただいています。
何でこんな話をするかと言いますと…
いま発売中のビッグコミック誌「ゴルゴ13」に、この伊那紬が重要な小道具として登場するのです。場所は中国、難攻不落の要塞のような屋敷に閉じこもった標的を、いかにして誘い出すか?そこになぜ伊那紬が?
本屋でこれを発見した私、早速社長さんにお知らせしました。特に取材があったわけではないらしく、社長さんも驚いていました。「いや~今までメディアに出た中じゃ、一番ボリュームが多いんじゃないの」なんて言ってらした。
着物には全く疎い私ですが、駒ヶ根特産の品がこんな風に扱われるとは、嬉しい気持ちです。それにしても、年中世界を飛び回っているゴルゴの調査能力、凄すぎる。
関連リンク: 全国伝統的工芸品センター 信州紬