「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

味噌汁のシジミ食べもの

20250220



妙なことがSNSで話題になっているそうな。どこぞのマナー講師が「味噌汁に入っているシジミは食べないのがマナー」だとつぶやいた?のが炎上しているんですって。フードロスになりかねないとか、汁に溶け出すよりも残った身の方に栄養があるとか、「食べる」派の人たちが怒っているようですよ。


「食べないのがマナー」というのは怪しいですね。ずいぶん昔、何かの記事で「食べる食べない、どっちが正しいの」と読んだときには「どっちでもいい」と回答があったような覚えがあります。


私もどっちでもいいと思います。小粒なシジミはいちいちほじくり出すのが面倒なので食べないことが多いですが、たまにアサリと見まごうような大粒なものと出会うことがあり、そんなときはもちろん食べますよ。


しばらく前、松江に行ったとき。地元のスーパーをのぞいてみました。生鮮魚介売り場を埋め尽くす(ちょいとオーバー)パック入りのシジミ。巨大なパックから小分けのものまで、シジミの山。宍道湖が日本一のシジミ産地であることはご存知の通りですが、やっぱり地元の皆さんは日常的に召し上がっているんですねえ。今の時期は「寒シジミ」といって、7月の「土用シジミ」とともに旬なんだそうです。


二日酔いの翌朝にはシジミのお味噌汁、という定説は、間違いではないが、喧伝されるほどの薬効があるわけでもないようで、プラセボ効果みたいです。信じる者は救われる。でもあまりこういう場面のお世話にはなりたくないものです。二日酔いでも胃に優しく美味しくいただけるものではありますが。


ところでいろいろな謎マナーが世の中にあるようで、結婚式のご祝儀に渋沢栄一の新1万円札はいけないとか(諭吉の新札がいつまでもあるわけでなし、なくなったらあとはどうするの)お酌をするときに徳利の注ぎ口(尖った方)から注いではいけないとか、訳がわかりません。洋皿に盛られたライスをフォークの背に載せて食べるというのは東京銀座の洋食屋、煉瓦亭が作ったマナーだそうです。(21.4.14)


マナー講師さんたちがネタ作りとして新たなマナーを創作しているのではないか、とまで言われております。マナーは同席する人が不快な思いをしないための心遣いですが、それまで誰も気にもしなかったことをわざわざ取り上げて「不快の素」を作ってしまうのも、マナーに反するのでは、と思います。

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