文化を考えるシンポジウム日々雑記
20241011
音楽をやっている関係で、地域の文化芸術振興を目指す団体でささやかな活動をしています。「KOMAGANEアートプランの会」という、メンバー7人のちいちゃな団体です。
演劇、ピアノ、邦楽など、主にパフォーマンス系の仲間たちで、勉強会をやったり市や文化財団に提言したり、一昨年には駒ヶ根市郷土館の築100年イベントでの様々な企画をプロデュースするなど(本欄22.10.03)外に出ての活動もしています。最近では「街ピアノ」を広めようと、不要になったピアノの持ち主と設置場所のつなぎ役なども。
活動の中でいま重要課題だと思っているのは、駒ヶ根の文化の中核であるべき「文化会館」をどしどし活性化させていきたいということです。そのためにいろいろな方にお話をお聞きしてきました。
JR茅野駅に隣接する「茅野市民館」という施設があります。少し前こちらを訪問視察させていただき、そのフレキシブルな施設の特徴を生かしてユニークかつ活発な活動を行い、市民のニーズを支えていることに感銘を受けました。
この事例を多くの人に知っていただきたいと思い、今月初めに勉強会の拡大版として、シンポジウムを開催したのです。大した告知もできず会員の口コミでPRし、30人近くのご参加をいただきました。不肖私が慣れないコーディネーターをやらせていただきました。
茅野ではコンサートや演劇、舞踊など一般的な催しのほか、DJを入れて3on3のバスケットボールを見せるイベントや婚活パーティー、商業的な展示即売会、また併設する美術館や図書室などの垣根を取り払った(そういうことが可能な設計になっている)さまざまなイベントが行われています。
主催事業だけでなく「この施設を使ってこんなことをやってみたいんだけど…」という市民の相談に応えてアイデアを膨らませてあげることに注力しているとお聞きしました。人口の大きな都市のホールみたいに立派な芸術監督がいなくてもこんなことができるんだ、と勇気づけられる思いでした。
後半はパネラーに伊那市、飯島町でそれぞれ文化芸術事業に携わる方々をお迎えして、取り組んでいること、悩みなどをお聞きしながらあっという間に時間が過ぎていきました。参加いただいた方に少しでも参考になるものを持ち帰っていただけたなら、幸いです。
関連リンク: 茅野市民館のサイト