「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

The End of Finale音楽ばなし

20240831

本欄の多くの読者には何のことやら、だと思います。音楽業界に激震が走っております。

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(毎日新聞)国内外の音楽家や音楽出版関係者の間で広く普及している楽譜作成ソフトウエア「Finale(フィナーレ)」の開発を終了すると、開発元の米国メーカー「MakeMusic」が26日、発表した。長らく楽譜出版業界の標準とされてきたソフトが35年の歴史に突然“終止線を引く”ことになり、関係者らは動揺を隠せない様子だ。
 MakeMusic社は、現在ソフトがインストールされているデバイスではOSを変更しなければ引き続き動作するとしながら、今後アップデートはされず、2025年8月以降は新たに使用するための認証やサポートを受けられなくなるとしている。コンピューターの基本ソフトのOSの進化により「付加価値の提供が難しくなっている」ことが開発終了の理由だという。
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このソフトは簡単に言うと、楽譜を書くためのワープロみたいなものです。35年の歴史とありますが、長年にわたってプロアマ問わず世界中の音楽関係者に使われてきました。


作曲編曲をする人だけでなく、たとえば大手楽譜出版社の多くもFinaleを使って印刷譜を作ったりデータの管理をしていると聞きます。シェアがどのくらいか知りませんが、かなりの市場占有率であることは間違いないです。世界標準とさえ言われております。


多くの音楽関係者にとってこれが突然終わってしまうということは、Excelが明日から使えなくなる、ことをご想像いただければと思います。新しいものを作れなくなるだけでなく、世界中の人が過去に作った膨大なライブラリが使えなくなってしまいます。(もちろんPDFなどで保存しているでしょうが、修正ができなくなってしまうのは痛い)


私もしばしば楽譜を作る機会がありますが、幸いにもFinaleではなく、Sibeliusというソフトを使っています。Finaleの方が機能は優れている(あくまで両者比較の上での話)らしいですが、使いこなすのに覚えなくてはならないことがやたら多いと聞いたため。私ゃプロじゃないし、Sibeliusだってそれほど使いこなしているわけでもないですが。Finaleは頻繁にヴァージョンアップがあり面倒だとも聞きました。


しかし世界中の音楽文化を揺るがせかねないこんなことを、一企業の都合でホイホイできることに恐怖を覚えますね。これまで使ってた皆さん、どうするのでしょうか。引用の記事「終止線を引く」とはうまいこと言ったもんだ。

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