「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

ああ!新世界音楽ばなし

20241029



子供の頃に観たドラマです。調べてみると倉本聰の脚本によるもので、75年の東芝日曜劇場で放送され、優秀作品に与えられる「ギャラクシー賞」を受賞しました。子供心にたいへん印象的でよく中身を覚えています。記憶違いがあるやもしれませんが、以下ネタバレで。


…主人公(フランキー堺)はかつてプロのオーケストラの打楽器奏者だったが、音楽の道をあきらめ北海道に移住し、不本意ながらサラリーマン生活を送っている。職場にも地域にも溶け込めない悶々とした日々。理解者はやはりオケ奏者だった妻(南田洋子)だけ。


そんなある時、以前在籍していたオーケストラが演奏旅行にやってくることが決まった。彼は打楽器のエキストラ奏者として、演奏会のステージに乗ることになる。曲はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」。この曲にはたった1発だけのシンバルの出番があるのだ。


一発といえども地元の友人たちにいいところを見せるべく張り切るフランキー。日頃さえないフランキーが活躍する姿を見てやろうと、好奇心満々で集まる友人たち。冷ややかなかつてのオケ仲間。夫の夢が最後にもう一度かなうことを願う妻。いよいよコンサートが始まる。


ステージで曲の進行とともに出番を待つフランキー。これまでのさまざまな思いがよぎる。いつしか曲を忘れ没頭し、はっと気が付いた時には、何と唯一の出番を椅子に座ったままやり過ごしてしまっていた。両手で顔を覆う妻。呆然としたままコンサートは終わる。皆が舞台を降りたあとも独り残るフランキー。帰るに帰れず客席に残っていた友人たちの前でシンバルを手にし、苦い悔恨の中で一発をぶちかます。…


この話、結末はどうだったのでしょうか? ぜひもう一度観てみたいドラマですが、どこかにアーカイブが保存されているのかどうか。フランキー堺はジャズドラマーとして鳴らした人ですから、打楽器奏者の役はお手のもの。


伊那フィルでは来月の定期公演で「新世界」を演奏します。たった一発の微妙なシンバルを鳴らすのは私です。ぜひ、お越しください。

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伊那フィルハーモニー交響楽団 第36回定期演奏会

11月10日(日)14:00開演 長野県伊那文化会館

指揮:横山奏
・ファリャ バレエ組曲「三角帽子」
・ドボルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界より」

全席自由 入場料1000円(高校生以下無料)
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(三角帽子はティンパニで私の出番がたくさんあり、この日の演奏会で一発しか叩かないわけではありません)

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