芋焼酎体験(1) 飲みもの、お酒
20240409
私は焼酎というお酒にこれまで馴染むことがなく、すっと敬して遠ざけてきました。飲むことが嫌いなわけではないのですよ。
理由を言えば「味がよくわからない」ということにつきます。わからないとはいっても、展示会の焼酎試飲コーナーで、プラカップに入った透明な液体を舐めて芋か、麦か、米か、黒糖か、泡盛かを当てるゲーム。これまで何度も全問正解して賞品をいただきました。(じつは米焼酎と麦焼酎の違いが正直よくわからないので、偶然のおかげ)
芋焼酎であることはわかっても、自分はそれが美味しいのかフツーなのか、これがわからないんですよね…。味覚の違いを判別するのと、ブレない尺度で美味しく味わう「良い趣味」を持っているかは、全然違います。魔王や森伊蔵を口にしたことはあっても、それが普段使いの芋焼酎よりすばらしい味なのかどうか、価値がわからない。
鹿児島へ行くにあたって芋焼酎をとことん飲んでみようと思いました。わずか二泊三日ではありますが、とりあえずのビール以外はすべて芋焼酎を試みて過ごしました。指宿の旅館では利き酒セットもあり、村尾や森伊蔵など有名銘柄をチビチビと味わって飲んでみましたし、天文館の小料理屋「清吉」では(大変美味しく居心地も良かった)おススメだという「南之方」をはじめ聞いたことのないお酒を何種類か味わってみました。
そして最終日にはお土産に買おうと、隼人の焼酎専門店「樋高酒店」に立ち寄ってみました。お店で何本か推薦してもらおうと思ったら店番のお婆さんがひとりで宅配発送の作業をしているだけ。しまった、店主はお留守かと思ったらとんでもない、お婆さんが語る語る。
店にはそんなに凄い種類があるわけではないのですが、聞くと「ウチのお酒は限定酒ばっかりなのよ。森伊蔵も置いては有るけどね、蔵出しの正規価格なの」。名高い希少品、高価でも買う人はいるけれど、そんなプレミアムのついた値段で商売はしませんよ、といいます。初めて聞く名前の限定酒を4本選んでもらい送ってもらいました。