「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

獅子頭恋しや食べもの

20110109



シーズトオ、と読むそうです。朝日新聞連載の同名の小説が、昨日で最終話となりました。


芥川賞作家、楊逸女史の作でしたが、もうどうしようもない話でした。こんなダラダラした連載をよく最後まで読み続けたと、自分を褒めてやりたいです。福田和也風に言えば、小説の体をなしていませんな。


中国人の料理人が、結婚したばかりの妻子を故郷に残して日本にやってくる。東京の中華料理店で働くうちに、出来心から同僚の女性を妊娠させてしまい、泣く泣く妻と別れ、新しい女と結婚する羽目に。(この妊娠も、実は別の男との子を押し付けられたかのような思わせぶりな記述がありましたが、ついに回収されず)


女は主人公と一緒に大衆食堂を開き、夫を月千円(三千円だったかな?)の小遣いで馬車馬のようにこき使います。終始主体性のない主人公は、自分の状況に疑問も抱かず、いつか元の家族とよりを戻すことだけを夢見て日々を送ります…


新聞を読んで「今日の呆れた獅子頭」を笑うことが私と妻の日課になりましたが、それも終わってしまい、一抹の寂しささえ感じます。


こんなことはまあ、どうでもいいのです。シーズトオとは主人公が前妻と二人で編み出したとされる特別料理の名前です。これを食べてみたくて、仕方がないのですよ。


シーズトオは大人の拳くらいもある、大きな肉団子の煮込みだそうです。レシピを検索してみると、鍋料理がいくつも出てきますが、私のイメージとは違う。小説のは、醤油煮込みっぽい感じです。


紀ノ国屋のホームページに「紅焼獅子頭」としてそれらしい作り方が載っていますが、「本来は肉団子を揚げて長時間蒸す料理ですが、男性でも作りやすいようにアレンジしました」なんて余計なことが書いてある。本来の!本物を食べてみたいよお。


手間のかかる料理のようですし、お店に行っていきなり注文しても難しいだろうと思います。都会の高級中華とかに行けば、珍しくないのですかね。


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