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G7、広島から世界へ日々雑記

20230523





先週末に行われたG7広島サミット。想像していたものを遥かに超えて、歴史に1ページを記す大きな存在感を残していきました。


今まさに悲惨で理不尽な戦いが行われているさなか、被爆地広島に世界の首脳が集まった意義は計り知れません。第二次大戦で戦った国の指導者たちが、そして現在の核保有国も保有していない国も、ともに並んで原爆慰霊碑に花束をささげたのです。本当に象徴的な場面でした。


原爆資料館を訪れた彼らが何を見、何を思ったか。内容は非公開でしたが、被爆者の小倉桂子さん(亡夫は元資料館館長)が自らの体験を英語で語るのを、首脳たちは真剣に耳を傾けていたといいます。資料館を出てきた彼らの表情からもうかがい知ることができます。


僅か40分と言う人は言えばよい。しかし首脳たち、彼らの配偶者たち、G7以外の招待国の人たちが、凄惨な被害の遺品遺構を見てくれたことには、大きな意味があったと私は思います。多くの展示物を短い時間内で見てもらうための事前の工夫もされていたと聞きます。


核軍縮に焦点を当てたG7初めての共同文書となった広島ビジョン。不十分だ無意味だなどという人たちもいますが、現実の世界を見れば一回の会議ですべてを解決し全員を満足させることなど、出来るはずがありません。まずは意識の共有。スタートラインに着くことさえこれほど困難だったのです。100点でなくたって、一歩でも半歩でも前進できればいいではないですか。


そして日程後半の耳目をさらったのはゼレンスキー大統領のリアル参加でした。サプライズでしたが、水面下では以前から決まっていたのですね。インドやブラジルなど親ロシアの国々もいる中でウクライナ支援に向けて主要国の合意を取り付け、大国ロシアの横暴をはねのける八面六臂の奮闘ぶりでした。


ゼレンスキーは原爆の被害と今ウクライナが受けている被害を重ね合わせたことでしょう。両者に軽重はないと思います。現在進行形の惨禍に立ち向かっていく中で、G7はもはや以前ほどの影響力を持ち合わせていないのかもしれませんが、心を合わせ世界に発信していく意思統合の場となりました。


岸田首相、こんな時に地元の広島でサミットを主催でき、成功に持ち込んだことは大きく評価されるべきだと思います。関係すべての皆様、お疲れ様でした。

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