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重要文化財の秘密読んだり見たり

20230501

話題になっている国立近代美術館の「重要文化財の秘密」展を観てきました。明治以降の重要文化財(絵画、彫刻、工芸)全68点のうち51点を集めたという豪華な展覧会で、知っている名作のホンモノにいくつも接し、大変興味深く楽しい展覧会でした。


重要文化財とは? また国宝とどう違うのでしょう?
文化財保護法という法律があり、有形文化財(建造物、絵画、工芸品、古文書、歴史資料など)というカテゴリにおいて重要なものを「重要文化財」中でも特に価値の高いものを「国宝」としているのだそうです。


絵画部門では現在、国宝として165点、重要文化財として1878点が指定されていて、文化庁の「国指定文化財等データベース」に一覧があります。これを見ると、国宝はすべて江戸時代以前のもので、明治以降の作品はまだ一点も国宝指定されていません。長い歴史の評価が定まったものだけが国宝になっていることがわかります。


今でこそ傑作の呼び声高い作品も、発表された当時はそれまでにない新しい表現を打ち立てた問題作でもありました。どのような評価の変遷を経てそれらが重文指定されたのかという、美術史の秘密に迫るというのがタイトルの趣旨だそうです。


印象に残った作品いくつか。当節は写真撮影OKの太っ腹な展覧会も出てきて何となく嬉しい。今回もそうでした(全作品許可ではないが)。


○高橋由一「鮭」 塩鮭の匂いまでしてきそうなリアルさ。鮭の皮、吊るした荒縄の描写がすごい。

○小林古径「髪」 私が子供の頃の郵便切手に採用され、日本切手史上初のセミヌードだと言われました。美しい肌と髪、乳房の描写、裸の女性と着衣の女性の対比が魅力的です。(この絵は撮影不可だったので、画像はネットの拾い物)

○岸田劉生「麗子微笑」 知らぬ人のいない傑作。まじまじと見つめると、現実にはありえない寸法の麗子がまるで生きているようです。この微笑みはモナリザに匹敵するか?

○岸田劉生「道路と土手と塀」 この画はこれまで知りませんでした。ごつごつした赤土の道、石垣塀、電信柱の影。日頃風景画に心を動かされることの少ない私にも、大変な存在感だと思いました。


5月14日まで、東京国立近代美術館にて。期間中に作品の入れ替えがあるようなので、行かれる方はご確認を。

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