リニア実験線乗車(1)日々雑記
20230417
静岡県知事のおかげでいつ開通するのかわからないリニア中央新幹線ですが、先日山梨の実験線で試験車輛に乗る機会をいただき、いそいそと行ってきました。。
実験線は上野原~笛吹の全長42.8kmでほぼ直線コース。コースの中ほど、やや東京寄りに見学センターがあり、ここで乗降します。全長の8割方はトンネルになっています。試乗車はまず東京方面に向かい時速250㌔(現行の新幹線の速度である由)で走り、そこで折り返して500㌔/hで全コースを走り抜けます。終点で折り返してバックで500㌔/h走行し、最後に350㌔/hで見学センターまで戻ります。正味128kmほど走るわけです。
車輛の名はL0(エルゼロ)系改良型といい、先端が超ロングノーズのカモノハシ型になっている、近頃ではお馴染みの形です。運転士はおらず、自動運転です。(1)
車内はこんな様子。断面積は我々が良く知る車両より心持ち狭いように思えます。座席はじゅうぶんゆったりしています。前後の間隔も広い。荷物棚はごく小さく、手荷物は飛行機のように座席の下に置くそうです。スーツケースなど大型の荷物は別に収納場所があると言われましたが、日本の鉄道車輛はこのスペースにあまり配慮がないので、さて大丈夫かな?(2)
試乗車はゆっくりゆっくりスタートし、150㌔/hまでは車輪を使いますがそれ以上になると磁力で浮上して走ります。加速はスムーズで、飛行機のようにGがかかることはありません(当たり前か)。浮上時は飛行機の離陸と同様、車輪が設地している間とは音や振動が変わるのでわかります。
ほとんどトンネルなので500㌔/hのスピードは実感できません。車輛がトンネルを出ているときに外の様子がわかりますが、飛行機を知っている人には「ものすごく速い」という感じではないですね。室内前部にモニターが設置され、先頭車輛目線の映像を見ることができます(バックの時は後部カメラ)。
浮上しているとはいえ、いくらか振動はあります。ただ走行の滑らかさは特筆すべきで、特に折り返しのところ、それまで前進していたのがいつの間にかバック走行になっていて、ボケッとしていると気が付きません。私だけかと思いましたが隣の人もそう言っていました。外が全く見えないということは大きいですが、ちょっと考えにくいと思いますけど本当です。
関連リンク: 山梨リニア実験線について(JR東海)