「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

ふりさけ見れば日々雑記

20221108



皆既月食。それに加えて「天王星食」が加わる天体ショーということで、日頃夜空に興味のない人も空を見上げたのではないでしょうか。好天にも恵まれて素晴らしい月食でした。


皆既月食と一緒に見られる442年ぶりの惑星食といいますが、このときは天王星でなく土星だったとのことです。メディアでは何だか曖昧な表現をしていて、1580年の惑星食も天王星食だったと思っている方、多いのではないですか。次回に起こると言われる2344年(322年後)のものも土星食だそうです。遠くて暗い天王星に比べ土星は夜空の中でもひときわ明るい星ですから、当時の人も星食を肉眼で楽しめた事でしょう。その日が晴れていたなら。


では前回の皆既月食&惑星食はいつだったのでしょうか?検索しても出てきません。「記録にある4000年間には起こっていない」という記述を一つだけ見つけましたが、4000年前の記録って何ですか。そんな昔の「人間による記録」があるとも思えない。そもそも天体の運行は計算で出せるはず。誰もが知りたい過去のデータが出てこないというのは、解せませんねえ。


この日はたまたま商工会議所共済の会議と懇親会が催され、参加者はお月見だと喜びました。お花見は年中行事になっていますが、お月見は実際に行われるのは珍しい。赤黒く鈍く光る満月を窓から眺めながらの楽しい宴となりました。


月見で思い浮かぶのは、阿倍仲麻呂の有名な歌です。


  天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも


ちょうど日経新聞で彼を主人公にした小説「ふりさけ見れば」が佳境に入っていますね。仲麻呂は遣唐使として中国に渡り、皇帝に重用され高官に取り入れられましたが、帰国の船が難破するなどしてついに日本に帰ることなく客死しました。切なる望郷の思いを歌ったものとして百人一首にも選ばれています。


「春日なる三笠の山」。私にとってこの歌は自分の姓が詠み込まれていますから、小さい頃から特別に印象づけられていました。百人一首の中で最初に覚えたのもまあ、当然です。1200年以上昔のこの人も同じ月を見たのだなあ、と思いながら月見酒を味わいました。

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