「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

イカからブリへうな丼の未来

20221107





函館の名産と言えばイカ。飴色に輝く新鮮なイカ刺しは、ふだん生のイカをやや苦手とする私でも美味しいと思います。そのイカが獲れなくなっているという話。

---------------------------
(BuzzFeed)近年は、「もう函館は“イカの街”と呼べない」という声が地元でも聞かれるようになった。その理由は、漁獲量の激減だ。函館市によると、2012年には2万3048トンだったイカ漁獲量(市内)は21年に2476トン。9年で約10分の1になった。市水産地方卸売市場の「鮮スルメイカ取扱量」を見ても、ピークだった1993年度の1万3020トンから2021年度は490トンに減った。28年で30分の1近くにまで激減している。
---------------------------

10分の1とは、ただ事ではありません。たまたま特定の年だけ不漁だったのならまだしも、長期にわたって右肩下がりとなれば深刻な状況であることは明らかです。リンク先の記事によれば、漁師はもちろん水産加工会社にも影響は大きいようです。「いかしゅうまい」とか「いかめし」とか、有名な函館名物がありますが、苦労されているのだろうと思います。


不漁の原因は海水温の上昇にあるとのこと。冷たい水を好むイカが温かい海で死んでしまうのだとか。温暖化の影響がここにも、ということですね。


イカが獲れなくなった一方で、爆発的に漁獲が増えている魚があります。ブリです。


ブリはイカと反対に、温かい海を好みます。回遊魚のブリはこれまで日本海を北上するも、青森あたりで引き返していたために北海道ではほとんど獲れませんでした。1980年は96トンだったブリの収量が、2013年に初めて1万トンを超え、2020年は1万5457トンになったそうです。


イカの代わりにブリをどんどん食べればいいじゃないかと思うでしょう。ところが北海道ではブリなぞという魚を食べる習慣がなかったため、店頭に置いても売れ残ってしまう。札幌市の世帯当たりブリの年間消費額は全国ワースト2の1322円。全国平均(2943円)の半分以下で、1位の名産地・富山市(5956円)とは大違い。ブリ食を何とか根付かせようと関係者が頑張っているとのこと。


先日魚屋さんで「北海道産」という安いブリの切り身を買って塩焼きにしたらなかなか美味しく、そういえば北海道のブリってありそうでなかったなあ、と思ったものです。これからあちこちでお目にかかるかもしれません。

ページトップへ

サブインデックス

  • カテゴリ別
  • 月別アーカイブ

新着情報

スペシャルコンテンツ

食品・食材データベース 飲食関係器具・消耗品データベース


伊勢喜モバイルサイト新規開業・問屋替えサポート

営業エリア

営業エリア お問い合わせ先

Copyright© ISEKI Corporation. All Rights Reserved.