「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

天下の糸平日々雑記

20220825





「天下の糸平」こと田中平八(1834-1884)は、信濃国伊那郡赤須村(現在の駒ヶ根市)に生まれ幕末から明治初期に実業家・相場師として活躍した人物です。駒ヶ根では最近、この人の生涯や業績に光を当てるべくさまざまな催しがあり、先日は業績を語る講演会が開かれました。


丁稚奉公から仕事を始めた平八は田中家の婿養子となり、生糸の商売を始め、横浜に出て海外商館向けの商いで財を成し、さらには両替商としてドル売買の利ザヤで稼いだり米相場を張ったりするなど幅広く活躍した人です。渋沢栄一とも親しく交友がありました。


のちに東京株式取引所を設立し、その大株主になるなど近代の日本経済に大きな働きをした人です。その割には全国的にはあまり知られていませんが…


天下の糸平の名はもちろん生糸商としての活躍によるものです。私の曾祖母の実家は同時期に生糸製造をして、日本が初参加した1867年のパリ万国博に製品を出品したこともあると聞いています。糸平の商売とももちろん関係があったことと思います。


東証金融リテラシーサポート部の石田慈宏氏による講演はわかりやすく、糸平の業績や人物についてごく僅かの知識しかなかった私にはなかなか興味深いものでした。


糸平の出生地は現在駒ヶ根郵便局のある場所で、記念する石碑が立っています。我が家から徒歩3分ほどの近所です。足を止める人は少ないと思いますが、地元民の私たちはもっと彼について知っていてもいいですね。小中学校でも地域の歴史として扱ってほしいものです。


講演の最後に、東大卒タレントの高田万由子氏が糸平の子孫であることが披露され、ちょっと驚きました。糸平の三男、釜吉が当時機械や軍需品の輸入商社であった高田商会に婿養子として入り、真由子氏はその曾孫にあたるのだとか。あの有名人のルーツが駒ヶ根にあったとはね。

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