SASUKE、五輪種目に?(1)日々雑記
20220630
長年のSASUKEファンとしては夢見ていたニュースではありますが。未だに信じがたい。虚構新聞かと思いましたよ。
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(スポニチ)TBSは27日、1997年から放送を続ける人気番組「SASUKE~Ninja Warrior~」が五輪種目候補となったことを発表した。世界160以上の国と地域で放送し、現地版も20カ国以上で制作されている世界的人気番組が「近代五種」競技の一つに加えられる可能性が出てきた。
6月27、28日にトルコ・アンカラで行われる近代五種ワールドカップ・ファイナルの後に最初のテスト大会が行われるが、TBSは「SASUKE~Ninja Warrior~」の番組セットを使用できないか、とUIPM、World Obstacleからの要請を受け、大会に協力することで合意。実際にフランスやポーランドなど、欧州での現地版収録で使われている番組セットがテスト大会で使用されることになった。
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誤解のないように、近代五種競技の中の一つとして採用される可能性があるということで、SASUKEが単独でオリンピック種目の一つになるという話ではありません。
近代五種はクーベルタン男爵が提唱したもので、水泳、フェンシング、馬術、射撃、ランニングの5種類での総合得点を争います。これは戦場における斥候の任務を競技化したものといわれます。すなわち、馬で敵陣に乗り込み(馬術)、途中の敵を銃と剣で討ち倒し(射撃・フェンシング)、川を泳いで渡り(水泳)、丘を越えて走りぬける(ランニング / クロスカントリー)。
キングオブスポーツと称えられるにもかかわらず、競技人口が増えないのは馬術の存在と言われます。練習するにもハードルが高くカネがかかる。五輪の本番では大会事務局で用意した馬をくじ引きで選ぶことになっていますが、東京五輪でドイツの女子選手があてがわれた馬をどうしても御することができず(障害飛び越しを馬が拒否したため0点になった)問題になったことは記憶に新しいです。
そんなわけで2028年のロス五輪から馬術が廃止されることが既に決まっています。その代わりに障害物競走を採用することが検討され、その障害にSASUKEのセットが使われるかもしれない、ということです。SASUKEは敵の城に忍び込み、腕力やバランス、敏捷性を発揮してさまざまな罠をくぐり抜け、天守閣を制圧する(城主の首を獲る?)ことを想定していますから、近代五種の趣旨にも合うかもしれません。