つるの子食べもの
20220609
はるばる松山まで出かけたからには、可能な限り現地の食を探訪するのは食を生業とする私の義務?であります。今回も同行の方々に恵まれあれこれ体験しましたが、中でとても印象に残ったのはこのお菓子です。
西岡菓子舗の「つるの子」。大会会場になった県民文化会館のすぐ近くにお店があります。会議が終わった後で訪れてみましたが、12時少し過ぎにお店に着いたら肝心のつるの子はなんと売り切れ。とってもとっても小さなお店で大量生産なぞできず、もちろん空港や市内のデパートなどでも売っていないのです。
発送してもらえるというので、その場で注文し、数日後に届きました。日持ちしないお菓子で、早めに食べなくてはなりません。
マシュマロのような滑らかでふうわりしたメレンゲ生地で、押すとぷよぷよした感触です。滑らかなカスタードクリーム?を包んでいます。割ってみると大きさも色合いも、写真のように半熟卵そのものです。生地にも中身にも上品で控えめな甘さを感じます。和菓子屋さんのお菓子ですがむしろ洋菓子寄りのテイストで、似たようなお菓子を知りません。
リンクした和菓子紹介のサイトによると(このサイトの主宰者、畑主税氏は全国和菓子ガイドの本も出していて、私は旅の都度大いに参考にしています)『50年以上前に廃業してしまった菓子屋が作っていたお菓子で(中略)ちょうど西岡菓子舗のご主人が、そちらで修業していた縁もあって、復活させて欲しいという依頼も受けて、何度も試行錯誤してようやっと完成したのです』とのことです。
つるの子とは鶴の卵のことか?検索すると福岡や岡山に黄味餡を入れたマシュマロ饅頭はあるようですが、写真で見る限りでは中身はだいぶ異なるようです。松山のつるの子、珍しいお菓子に出会えました。
関連リンク: 和菓子魂!西岡菓子舗の「つるの子」