「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

俳句の聖地日々雑記

20220607



日本商工会議所の「観光振興大会」という催しが四国松山で行われ、はるばる参加してきました。会議所関係でも総会など大きな大会はコロナ以降ほとんどリモートまたはハイブリッドで行われてきました。こうして千人以上の人が集まるのは久しぶりなのだと思います。私、愛媛県に足を踏み入れるのは初めて。


大会のテーマは「地域の宝 磨いて興そう 観光聖地」というもので、本会議の基調講演はTVの「プレバト」でお馴染みの俳人、夏井いつき氏が行いました。言うまでもなく松山は正岡子規を生んだ街であり、子規の弟子である高浜虚子や河東碧梧桐ら多くの俳人を輩出しています。


プレバトはたまに見ますが、夏井氏の言葉の感覚の鋭さに唸り、俳句の親しみやすさを知ってなるほどと思います。夏井氏は少し前にNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」にも登場し、そのエネルギッシュな活躍に驚かされました。


講演は「人・街・未来をつくる、たとえば俳句」と題して、自らが立ち上げた「俳句甲子園」というイベントを通じて地域おこしをしてきた経験を語り、大変感銘を受けました。


中学の国語教師だった夏井氏は30代で教職を辞し、俳句で身を立てていくことを決意しました。若い俳句ファンを増やし裾野を広げたいと、俳句甲子園を企画します。この冒険は既存の俳壇から疎まれ非難されますが、怖いもの知らずで突き進む。しかし資金の壁に突き当たります。何度かの挫折を乗り越えながら賛同者を増やし、今では全国の仲間たちが地方予選大会を自分たちで(ほとんど本部の手を借りずに)開催してくれるまでになりました。


素材を持っていることは大事ですが、それだけではその土地が「聖地」と呼ばれるようにはならない。仕掛けが必要、それも一発の打ち上げ花火ではなく、じっくりと時間をかけて醸成し初めて自他ともに聖地と認めるような土地ができる。そんなことを改めて考えさせられた、とても印象に残る講演でした。

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