飯田お練りまつり日々雑記
20220327
御柱祭と同じ年に行われる、飯田の「お練りまつり」。主催の飯田商工会議所さんからお招きをいただいて、初めて観覧する機会を得ました。
このお祭りは諏訪神社の流れをくむ「外縣(そとあがた)大宮諏訪神社」の式年大祭にあわせて開かれるもので、370年の歴史があるとのことです。氏子たちがお祭りの余興としてさまざまな芸能を奉納するものだそうです。
その多くはいわゆる「獅子練り」で、今年は37団体が飯田の中心市街地を舞台に演舞を披露しました。
私たちが伺った26日はあいにくの雨風で、中止になっても不思議はないような天候でしたが、そうはいっても6年に一度のお祭りですから出演団体としてはどうしてもやりたいですよね。実際に出られなかった団体があったのかはわかりませんが、ほとんどの団体は吹き降りの中、一所懸命の演舞を見せたのだと思います。ただ、この日は見物客はさすがに少なかったようです。
上の写真は中でも代表格の「東野大獅子」。胴体は全長25メートル、直径60センチの頭部は重さ30キロだとのこと。駒ヶ根のお祭りでも行われますから私も獅子振りのことを多少は知っていますが、30キロの獅子頭を振るなんてことは容易なことではありません。30キロといったら当社の砂糖の大袋の重さですからね、あんなものを上下左右に振り回すとは、考えられない。
もちろん大勢の人たちが(お囃子なども含め100人以上が携わる)上手に交代しながら務めます。獅子舞ではよく獅子の口をパクパク動かすのを見ますが、さすがに30キロとなると常に両手で頭を支えなくてはならないため、口は閉じたままです。
獅子の先導役「宇天王」の舞がとても力強くまた流れるように優雅で、動きが見事にきまっており、これは只者ではないなと思いました。
返す返すもお天気が残念でした(三日間の日程で一日だけの雨の日にたまたま訪れてしまった)。御柱祭りのような派手さはないですが、なかなか楽しめるお祭りでした。
下の写真は獅子舞ならぬ珍しい「虎舞」。高森町の新田虎舞保存会の皆さんによるものです。