飲みニケーションしごと
20211125
師走が目の前になったいま、当社の商売にとって最大の関心事は「今年の忘年会需要はどうなるか?」です。新規感染がほぼゼロという現在の状況をみれば、大勢の会食を控えなければならない理由はないはず。政府の指針でも長野県の指針でも、人数の制限は無しとなっています。
しかしながら、職場の忘年会への参加意識が、コロナの中で大きく変わっていると言われます。(あくまで『職場』でのこと、それ以外のコミュニティでは全然別の話)
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(共同)お酒を飲みながら職場の仲間と親交を深める「飲みニケーション」の支持率が急落している。日本生命保険の調査で「不要」との回答が6割に達し、2017年の調査開始以来、初めて「必要」の割合を上回った。日生は、新型コロナウイルス禍でお酒に頼らない親睦の在り方を模索する人が増え、意識が変化したとみている。
調査は10月1~13日にネット上で実施し、男女7774人が答えた。
飲みニケーションが不要だと答えた人は全体の62%で、内訳は「不要」が37%、「どちらかといえば不要」が25%だった。不要と考える理由は「気を使う」が37%、「仕事の延長と感じる」が30%。
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忘年会を前提とした調査ではないようですが、調査結果をさてどう見ましょうか。当社の商売柄、世の中の酒席が大いに賑わってほしいことは当然です。ただそれを抜きにしても、飲みニケーションの効用を一概に否定するのはもったいないかなと思います。
誰もがいい雰囲気の職場で働きたいことでしょう。会社には多様な人が集まっていますから、飲食を楽しみながら少しずつ仲間を理解する場を設けることには一定の意義はあると思います。経営者(上司)にとっては、職場ではなかなか聞きにくい、社員の、あるいは社員間のちょっとした言葉に有益なヒントがあったりしますしね。
飲みニケーション不要という方は、ご自身にとっては何の意義もないとお感じなのでしょうが、多少なりとも職場がサクサク動く潤滑油の効能を受けるメリットもあると(少々無理にでも)思ってはどうでしょう。
職場の飲み会でパワハラ・セクハラめいた行動が行われることは論外です。お酒の苦手な人への一定の配慮も必要でしょう。出たくない人が無理やり参加しなくてもいいかなとは思いますが、やっぱり自然に参加したくなるような工夫は要りますね。
この調査を行ったニッセイの主任研究員井上智紀氏は、収束してコロナ前のように会食できるようになれば「飲みニケーションは再評価されるだろう」と見ておられるそうで、これはありがたい予測です。ちなみに当社では、忘年会は繁忙期ということもありまったくの自由参加、新年会はさまざまな意味を込めて全員参加でやっています。