妻の飯がマズくて離婚したい食べもの
20211002
最初に言っておくと、我が家のことではありません。いま話題だという4コマ漫画。リンク先のサイトで全部あっという間に読めちゃいますので、今回の記事では内容ネタバレです(というほどのものでもありません)。
食に対する価値観の違いが生んだ悲劇になるところでした。夫婦間の異なる価値観をお互いを思いやりながら尊重していくのが大事だよというテーマで、「食への興味」はその例として取り上げられているだけですが、本欄ではこっちを主に。
世の中に、美味しいものを飲食することに全く無関心な人がいらっしゃることは、まあそうなんだろうなあ、と思います。私の知人にも、それに近い人がこれまでいなかったわけではありません。この場合に経済的な余裕の有無とかは、別な話でありましょう。
そういう方の考え方感じ方の良しあしを取りざたするつもりではありませんが、私は多くの方においしいものをお届けすることを生業としていますので、食に興味がないというのは残念なことだと思います。まあこの位は、お許しください。
主人公ミナミさんがこうなってしまったのは、もちろん母親の食育?の影響です。味覚を開発することのない日々の生活習慣を幼いころから何年も続ければ、無理もないこと。ミナミさんのお子様たちも、このままだとその道をまっしぐらに進んでいくところでしたが、どうにか踏みとどまりそうなのは、まことに喜ばしい。
私自身はミナミさんの価値観に自分を合わせて何年も暮らしていける自信はないですね。だって美味しいもの食べること大好きですもの。「お腹に入ればみんな同じ」がミナミさん(とその母親)の口癖ですが、人生にはプロセスが大事ですよ。人はパンのみにて生きるにあらず。
漫画ほど極端でなくても、結婚して二人のそれまで慣れ親しんだ味つけが違うのは、よくあること。ここをすり合わせていくことは夫婦の大切な仕事ですね。我が家の場合はこの点でたまたま誤差が少なく幸運だったと思っています。ただ私はいい年をして食べ物の好き嫌いがまだあり、妻の好物なのに私が食べないため食卓に滅多に上らないものがありますが、申し訳ないことです。
ところで、岸田文雄氏が総裁選に勝った夜に奥様が作ったというお好み焼き、おいしそうですね。ところが岸田氏による感謝のツイートを見て、
・男は好感度あげたい時に妻を出すよね。
・パンケーキの次はお好み焼きか…
・深夜に帰宅した夫に食事を用意するの美談にしないで。
・また奥さんを家政婦がわりか
との「指摘が寄せられている」のだそうな(ハフィントンポスト)。人生を賭けた大勝負に勝った家族を祝福しねぎらう手料理を見ながら、全くつまらないことを言うもんだ。
関連リンク: 妻の飯がマズくて離婚したい(mamastaセレクト)