卓球、諦めない勝利日々雑記
20210727
始まると、やっぱり見ちゃうんですよね…。日曜日なんて朝からずっと五輪にかじりついていました。TVが3台くらい欲しいです。自国選手の活躍は素直に嬉しいし、わくわくしますね。
日本代表選手のメダルラッシュ、希望願望をも超えて凄いです。昨日までで金四つの柔道、競泳の大橋、初めてだけど見入ってしまったスケートボードの爽やかな若武者たち。体操やアーチェリーもメダルを獲得しています。
その中でとりわけ嬉しかったのは、卓球男女混合ダブルス、水谷隼・伊藤美誠の金メダルでした。厚い厚い中国の壁をついにはねのけて、この競技で日本人初の金メダルとなりました。
前日の準々決勝ドイツ戦で、最終ゲームで一時1-7という絶体絶命のピンチに立たされました。彼らはここから信じられないような粘りを見せ、同点に追いつき、ジュースの末に16-14で逆転勝利。この試合が、決勝の中国戦に生きました。
準決勝で台湾ペアをすんなり下して臨んだ、金メダルを賭けた決勝。あっという間にポンポンと2ゲームを奪われ、「これが力の差か、やっぱり中国にはかなわないや」と多くの人が思ったことでしょう。(ここでチャンネルを変えてしまった方、残念でした)このゲームで常に男子選手の球を受けなければならなかった伊藤、なかなか調子に乗れません。
しかし第3ゲームからはめきめきと力を出し始め、ポイントを連取。卓球に限らないとは思いますが、やっぱりこういう競技は「流れ」がありますな。それまで鉄壁だった中国ペアに対し、果敢に攻めに出る姿勢が流れを引き寄せたのでしょうか。
最終ゲームは完全にこっちの流れ。怒涛の勢いで8連続得点と、中国相手に素晴らしい集中力で圧倒し、胸のすくような勝利となりました。諦めないことの大切さを見せてくれるお手本の試合でした。
12歳違いの年の差コンビは、駒ヶ根の姉妹都市である静岡県磐田市の出身です。小さいころから同じ卓球教室で練習した先輩後輩が、こうしてオリンピックを共にチームを組み戦うことになりました。特に水谷隼は今大会シングルスでの代表を逃し、混合ダブルス一本での出場です。(追記、男子団体にも出場していました)
これまで日本の卓球を引っ張ってきたベテラン水谷、大きな思いでおそらく最後となる五輪に臨んだことでしょう。以前からTVなどでその人となりに接し、いい奴だなあと思っていました。彼の努力が報われて本当に良かったです。そして伊藤美誠は、さらにこれからの活躍を。
まだ始まったばかりのオリンピック、これからどんな物語を見せてくれるでしょうか。