台湾パイナップル頒布会(1)しごと
20210529
3月7日の記事で台湾産パイナップルが厳しい状況に置かれている話を書きました。あれから話が進み、消費拡大とPR支援のため駒ヶ根商工会議所では頒布会を行うことになりました。今週と来週の二回に分けて、約500ケース(3000玉)のパイナップルを販売中なのです。
何度か本欄で書いているように、駒ヶ根市は10年近く前から台中市からのインバウンド観光に力を入れてきました。2018年11月には長野県も巻き込み相互交流の覚書に調印しています。下記は当時の現地新聞の記事。
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(台北 11月6日 中央社)台中市の林佳龍市長は4日、同市内で長野県の阿部守一知事、同県駒ヶ根市の杉本幸治市長と観光・教育交流に関する3者間の覚書に調印した。林市長は、台中市と駒ヶ根市は6年余りにわたる交流を通して友好の基盤を固めてきたと述べ、台中国際空港と松本空港を結ぶチャーター便の運航や農業、教育、文化、観光などの分野における協力に期待を示した。
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私もこのとき訪問団の一員として、ちょうど国際花博が開催された台中を訪れ歓迎を受けました。人口280万の台中市に比べ僅か3万人の駒ヶ根はアリのような規模ですが、当時の杉本市長が何度も熱心にアプローチを続け、パートナーとして認められる存在になったのです。
その後、両市とも市長が交代し、昨年はコロナが始まって交流は実質的にストップしています。それでもせっかく築いた友好関係を大切にしようと、台湾パイナップル苦境の折り少しでも役に立ちたくて商工会議所が音頭を取り頒布会を企画したのです。(台中市は産地ではありませんが、台湾の駐日経済文化代表処とも連携を取って行ったもの)
パイナップルの調達は輸入商社を通じ当社が扱わせてもらいました。第1回頒布会は26日に行われ、200ケースを超える商品を商工会館の駐車場に運び、当社社員と今回仕入先の所長さんもお手伝いしながら、ドライブスルー方式で全数を販売しました。ケース販売のみでご家庭で5~6玉は多いかと思いましたが、お知り合いに分けたりされたようです。
当日は各メディアが取材に訪れ、中でもSBC信越放送では「ずくだせテレビ」とういう番組中で4分半ほど生中継されました。
私がインタビューに応じながら対応し、事前の打ち合わせでは上記の「なぜ駒ヶ根で台湾パイナップルなのか」をお話しするはずだったのです。ディレクターさんは「ここ、大事なところだからね」と仲間内で念を押してました。直前のリハでは簡潔にうまく説明できていたと思うのですが、本番ではリポーターさんが他のことを一生懸命話していて肝心なことに触れられず、これは残念。