チーズはいかが (2)食べもの
20101114
東京六本木のフランス料理店「ブーケ・ド・フランス」。小さなお店です。
こちらはチーズの品揃えが豊富で、またとても良い状態のものを出してくれることで有名です。噂はかねがね聞いていましたが、先日初めて行ってみました。
定評のある豚肉料理をいろいろと大変おいしく頂戴し、ではデザートの前にチーズをいただきましょう、ということでマダムに持ってきてもらったのがこの写真です。
圧倒的な種類にまずびっくり。どうです普通のお店の3倍以上はあるのじゃないかな。この中から6種類ほどいただきました。
「4ヶ月当店で熟成させた白カビチーズ」は、くすんだ「たくあん」みたいな色で、味も良く言われますが「古漬け」に近い味で、食べた中ではきつい方向の珍味でした(おいしかったですよ)。新しいのも食べましたが、比べると同じものとはとても思えません。
このほか、全部の名前は覚えられませんでしたが、ハードで結構古そうなやつ、シェーブル(山羊乳)、ウォッシュ、青かび、など一通りの種類を試しました。いずれもおいしく、むしゃむしゃとハッピーにいただきました。
匂いのきつい…とよく言われますが、チーズに関しては私は許容範囲はある程度あると思います。本当に凄いやつをまだ経験したことがないだけかも知れませんけど。チーズ以外の発酵食品では、苦手とするものも結構あるのですが。
この手の場面では、いちぢくや干し葡萄などのドライフルーツや蜂蜜、ジャム。お酒でもポルトなどの甘い濃いお酒がよく合います。この日は砂糖をたっぷり入れたデミタスコーヒーに合わせるのを勧められました。これが、なかなか好相性でしたね。お酒が飲めない方にもいいでしょう。
小さいお店では管理がさぞかし大変だろうと思いますが、マダムは「趣味ですから」と笑っていました。こちらのマダムは、そのフレンドリーで素敵なサービスが、業界でも有名な方です。4ヶ月ほど前、食の雑誌dancyuにも彼女の記事がでていました。
チーズだけでなく、肝心の料理もデザートも本当においしかった!とてもいいお店でした。でも、チーズはあまりたくさん食べると腹が張りますな。