レジ袋は環境破壊?日々雑記
20200624
買い物に行くと、あちこちに「7月1日からレジ袋は有料になります」というポスターが貼ってあります。お店によってはもっと早く導入されるところも、いや、もう何年も前から有料になっているところもありましたね。環境破壊を防ぐため、法律によって7月から無料でレジ袋を渡すことは禁止されます。
捨てられたレジ袋が回りまわって海まで流れ、それをウミガメが食べて苦しんで…という話、ずいぶん昔から聞かされています。最近はプラスチックのストローも同じように海洋汚染の原因だと言われ、麦わらや紙で作ったストロー(そもそもストローって何のことだっけ?)が使われるらしいですが、まだお目にかかったことはありません。
さて世界的に見れば、プラスチックごみが深刻な汚染を引き起こしていることは疑う余地がありません。しかも、いずれ枯渇する石油製品を原料にしています。ではレジ袋を削減するのが、その有効な解決策なのでしょうか。
日本では年間300億枚のレジ袋が使われているそうです。すごい数だとは思いますが、原料となる石油に換算すると一人当たり年間3Lだそうで、これを多いとみるか、それほどでもないとみるか。クルマの燃費や冬のストーブを考えてみれば、どうでしょう。考えてみれば買い物から帰るとき、レジ袋そのものよりも「袋の中身」の方がはるかにプラスチック製品に満ちみちていますよね。
何と言ってもレジ袋は便利です。ちょっとコンビニに寄るのに、ショッピングバッグをわざわざ持参するのはかなり面倒。持ち帰られたレジ袋は、家庭でさまざまな用途に再使用されます。だって手頃で便利ですもの。一度きりの使用で使い捨てにされているばかりではありません。
私も最近まで知りませんでしたが、ゴミ袋として収集され焼却炉に行ったレジ袋は「燃焼補助材」となって活躍するんだそうです。ゴミは焼却炉で石油をかけて燃やされますが、石油からできているレジ袋を一緒に燃やすことで火力が強くなり、燃料を節約できるのだとか。
リンク先にレジ袋メーカー社長さんのインタビュー記事があります。たとえばペットボトルはレジ袋よりよっぽど多く使われていますが、それを規制しようという声は大きくない。使われ方が「わかりやすい」レジ袋が弱い立場ゆえにターゲットにされているのでは、という話です。
私が仮に年間100回買い物に行くとして、その都度3円のレジ袋を買ったとしても300円でしょう。そう思えば無償で袋をいただいていることは消費者としての甘えかもしれません。既に家にあるレジ袋は有効活用するつもりですが、ついつい忘れて袋代を払うこともありそうです。
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