街中にサイボーグ (1)日々雑記
20191022
石巻へ行って、つらい遺構だけ見てきたわけではありません。石巻は漫画家石ノ森章太郎のゆかりの地です。彼は宮城県登米郡石森町の出身ですが(ペンネームの由来)石巻との関係は彼の少年時代にあります。
当時石巻にあった映画館に、石ノ森少年は自転車で3時間かけて頻繁に通っていて、そこで将来の漫画家の素養となるエッセンスを身につけた。のちに石巻の人々がマンガによる街おこしを発案し、石ノ森氏に話を持ちかけたところ漫画家は快く承諾し、2001年に「石ノ森萬画館」が開館し今に至っているのです。
彼の代表作「サイボーグ009」の素晴らしさは、17年12月に2回にわたって本欄で取り上げています。作者の死で未完に終わった「天使編」を遺されたスケッチや構想メモを基に完成させた「完結編」は、まずノベライズで、その後コミック化され、いずれも読みました。読後感は、失望としか言うことはありません。
石ノ森作品のミュージアム、石ノ森萬画館は作者が通った映画館のある中瀬という場所にあります。文字通り旧北上川の河口に近い中洲にあり、東日本大震災のときには津波に洗われ大きな被害を受けましたが、全国からの励ましを受けて1年8か月後に再オープンすることができたとのこと。今回は萬画館のすぐ近くまで行ったのですが、残念ながら時間がなく見学はパスしてしまいました。
市街地にはサイボーグや仮面ライダーなど石ノ森作品の主人公たちの像があちこちに置かれ、街を代表するモニュメントになっています。せっかくですからね、せめて大好きなサイボーグ009たちはコンプリートしようと街歩きをしてみました。
幸いに、わりと狭い範囲で9人のサイボーグ全員と遭遇できました。せっかくですのでご紹介します。
002 ジェット(アメリカ人)マッハの速度で空を飛び、宇宙空間に行くこともできる
003 フランソワーズ(フランス人)人間の数千倍の聴力と視力を持ち、透視能力もある 主人公009の彼女
009 島村ジョー(日本人)加速装置を持ち常人の目に見えないほどのスピードで活動できる
008 ピュンマ(アフリカ人)水中に特化した能力、高速で泳ぎ深海で自由に活動することもできる
004 ハインリヒ(ドイツ人)指先はマシンガン、手の甲はナイフ、膝にはミサイル、全身が武器の固まり
(以下次回)