「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

WTO逆転敗訴日々雑記

20190415



何やってんだ!と机を叩いて怒りたくなりますよね。信じられない。いや、一市民の私が信じられないのはともかく、当事者の日本政府が信じられないなんて言ってるようで、どうするんですか。

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(日本経済新聞)韓国による福島など8県産の水産物輸入禁止措置をめぐる世界貿易機関(WTO)判決は日本にとって事実上の「敗訴」となった。(中略)輸入規制措置そのものがWTO違反だという肝心の主張が受け入れられなかった。一審は韓国の措置が日本を不公正に差別しており「過度に貿易制限的」だとした。上級委はその判断を取り消した。
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かいつまんで言うと、韓国が「原発事故によって汚染された水産物」の輸入規制措置を取った。それに対し日本は、きちんと検査し厳しい基準をクリアしている水産物の禁輸は理由がなく、規制を撤廃するべきだと主張。両者平行線なので日本がWTOに提訴し、一審は日本の主張を認めたが、上級委(最終審)はそれを取り消して韓国の規制継続を認めた、ということです。


報道によればWTO上級審は、東北の魚が今なお汚染されているとしたわけでなく、一審の手続きに瑕疵(かし)があったことを挙げ、日本の主張を認めなかったとのこと。これをもって日本政府は「敗訴ではない」と言っていますが、どう見ても敗訴でしょう。


関係者の努力によって、東北の水産物が今は全く心配なく食べられることは科学的に明らかになっています。しかし表に挙げた通り、今なお多くの国で輸入制限が設けられ、水産業の復興を妨げています。食べたくない消費者に無理やり食べさせようというのではない、科学的に問題ない恣意的な規制をやめてほしいというのは、ひいき目でなくても無茶な訴えではないはず。(日本の国内にもいろいろなことを言う人もいますがね)


昨年、国際捕鯨委員会(IWC)は商業捕鯨を再開したいという日本の提案を否決しました。このとき日本の外務省や水産庁は、まさか自分たちの案が受け入れられないはずがないと自信満々で臨んでいました。今回と同じです。いったいその自信はどこから来ていたのか、どうして同じ失敗を繰り返すのか、わかりません。


正しいことを訴えれば心ある世界各国は認めてくれるという性善説では、通用しないってことですよ。慰安婦問題だってそうでしょう。自分たちの意見を通すには、えげつないくらいの綿密な作戦が必要です。お人よしがバカを見るのが国際社会。

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