ワニワニパニック日々雑記
20190226
小さなお子さんやお孫さんをお持ちの方、ゲーセンやスーパーのゲームコーナーで楽しまれたことがあるのでは。。
昔の「モグラ叩きゲーム」のバリエーションですな。ワニワニパニックなんて名前は知りませんでしたが、私も子供が小さかった時は見かけるとよく遊びましたよ。子供より私の方が熱中してたりして。結構得意なんです。
備え付けの柔らかいハンマーで、攻撃してきたワニを叩きます。最初は一匹ずつ出たり引っ込んだりするので簡単ですが、残り何十秒かになると「もー、おこったぞー」とキレたワニたちが一斉攻撃を仕掛けてきて、退治する方は大あわて、というわけ。このときの手つきは打楽器を演奏するときのそれと共通するものがあり、手首を上手に使うのがポイント(ドヤ顔で)。
この愛すべきゲームが、絶滅の危機にあるのだとか。
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(週刊朝日)ゲームセンターにいる御馴染みの“ワニ”が絶滅の危機に瀕している。保護するにも手段が乏しく、近い将来、地球上から消滅してしまう可能性もあるという。(中略)それが“絶滅危惧種”となりつつあるのは、製造元のアミューズメント機器製造会社KHP(旧ホープ)が2017年、特別精算により倒産したからだ。
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会社が潰れてしまったのですか。
記事によれば、ゲーム機自体はまずまずの人気で、子供たちばかりでなく「酔っ払った大人が懐かしんだり、外国人が楽しんだりしている」とのこと。なのに絶滅危惧種となってしまったのは、業界の構造的な理由があるようです。
「ホープが潰れたのはワニワニパニックの不振というより、日本のアミューズメント市場全般的な問題で、ゲームセンターの縮小、アミューズメント産業の衰退が大きい。缶ジュースですら、100円から130円などに値段が上がっているのに、昔からゲームセンターは100円のままですから」と識者がコメントしています。
ゲームはワンコインという固定観念が利用者にありますからね。機械の構造にも大幅な手直しが必要でしょうが、缶ジュースはその点クリアしてきた歴史があります。ゲーム代には標準小売価格―定価というものがありませんから、それぞれの店舗で独自の価格設定をすることも、やろうと思えばできるのでは。ま、高くすれば客足は相当遠のくでしょうがね…
修理の業者さんも、部品がなくなればお手上げだそうです。ゲーム台には「強く叩きすぎるとワニが痛がります。優しくしてあげて下さい」と貼り紙があるそうな。気合が入りすぎて壊してしまっては元も子もありません。長く楽しめますよう、どうぞ、お手柔らかに。