やりきれん日々雑記
20190201
この冬最初の雪らしい雪が降りました。昨夜のうちに家の周りの雪かきをして、少し汗をかきました。今日は幸い日差しもあり、日の当たる道路などはあらかた解けてしまいましたが…
さて昨日は嫌なニュースが二つ。ひとつは女子大生行方不明(殺人)事件の容疑者逮捕。まだ詳しい事情がわかっていませんが、不思議な事件だと思います。何でわざわざ遠くまで会いに行ったのか。自宅までついていったのか、あるいは無理やり連れていかれたのか。
初めて顔を見た相手の容姿にたじろいだのがきっかけだろうと私を含め多くの人が思ったでしょうが、現時点では全くの想像にすぎません。被害者は自分の軽率な行動を心から悔いたことでしょう。可哀想なことです。
もうひとつは、小4少女虐待死に関して。少女が「父親からいじめを受けている」と告白した文書(アンケート)を、あろうことか教育委員会が当の父親に渡していたことが明らかになりました。体が震えるほどの怒りを覚えました。
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(産経新聞)千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(10)が自宅浴室で死亡した事件で、心愛さんが2017年11月に「父からいじめを受けている」と回答した学校アンケートのコピーを、父勇一郎容疑者(41)=傷害容疑で逮捕=に渡した市教育委員会は31日、同容疑者の「威圧的な態度に恐怖を感じ、屈して渡してしまった」と述べた。担当者が記者会見で経緯を説明した。
野田市教委などによると、心愛さんは当時通っていた別の市立小で実施されたいじめに関するアンケートの自由記述欄に、「父からいじめを受けている」と記載。県柏児童相談所は17年11月7日、虐待の可能性が高いとして一時保護した。
こうした対応に対して勇一郎容疑者は学校側に対し、「暴力はしていない」「訴訟を起こす」などと強く抗議。アンケートを見せるよう要求した。
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だいの大人が恐怖を感じるほど威圧的な人間に娘からの告発を見せればどんなことになるか、想像することもできなかったのか。担当者氏は家に帰れば恐怖から解放されたでしょうが、少女は何年も何年も、毎日が逃げ場のない恐怖の連続だったのです。救いを求め勇気を出して書いた告白が、握りつぶされるどころか相手に渡っていた絶望を思うと、やりきれない。
児童相談所と学校・教育委員会との連携のまずさが今回も指摘されています。児童虐待事件のたびに発覚する「見過ごし」が繰り返されている現実、これは無責任体質や連絡ミスで片付けられない、何か根本的な仕組みが間違っているとしか思えません。関係者を非難するだけで、改善に向けた動きが何も伝わってこないことに、歯噛みする思いです。