ステーキ30年お店紹介
20140628
地元の鉄板焼ステーキハウス「グリーンオックス」さん。創業30周年記念のパーティーにお招きいただきました。
開店以来ずっと、駒ヶ根を代表するレストランとして多くの人々を惹きつけてきています。このお店の魅力は、おいしい牛肉と前菜、豊富なワイン、重厚で高級感あふれる店の雰囲気といろいろありますが、オーナーシェフ宮下学さんの「おもてなし」の心にあふれたサービスと人柄も大きく貢献していると思います。
このお店はホテルに併設する形で始まりましたが、まだ二十代そこそこだった宮下さんが抜擢され店を任されることになりました。彼はそれからステーキの修業を積み、開店と同時にシェフとなり、以来ずっとお店の顔となって多くの客を楽しませてきました。数年前お店はホテルから分社独立して、オーナーシェフとなっています。
私にとってはお得意様であるだけでなく、JCやロータリークラブでもご一緒し、共に味を語れる(私がもっぱら聞くわけですが)頼れる兄貴だと思っています。大のサッカーファンで、駒ヶ根の姉妹都市のサッカーチーム「ジュビロ磐田」スタッフによる子供たちのサッカー教室や応援観戦ツアー、またお店でのPV企画など、地元のサッカー熱を盛り上げています。(ジュビロには、早くJ1復帰してもらいたい!)また最近では地産地消の企画「中沢食堂」も立ち上げ、地域の食を守る活動も始めています。
鉄板焼の店ではどうしてもコース全体がグリル中心になりますが、グリーンオックスでは基本的に焼くのはメインの肉だけ(頼めばもちろん魚介も野菜も焼いてくれます)で、前菜や魚料理はフレンチの技巧を駆使して本格的なものを出してくれます。これも嬉しいし、待っていた肉焼きタイムの楽しさが凝縮してプレゼンされるのもいいですね。
肉と一緒にニンニクとモヤシも鮮やかな手つきで焼いてくれますが、この薄~くスライスしたニンニク、絶妙なパリパリ感でステーキの最高のお供です。これは真似できそうでできません。私が経験したほかのステーキハウスのものとは、全然違うような気がします。
30年の間にはご苦労もたくさんあったと思いますが、大勢の人に祝福されてこの日を迎えられ、宮下さん、本当に嬉しそうでした。これからも地元の人々の(いや、伊那や飯田から食べにくるファンも多いと聞きます)ハレの日を、永く飾っていかれることでしょう。
関連リンク: グリーンオックスのホームページ
何とか一矢を日々雑記
20140622
われらが日本代表、ついに絶体絶命です。これがイケイケ状態だったら、私も先週もう2本くらい、勇ましいブログ記事も書いていたでしょうに。
初戦のコートジボワール戦は全部、平日朝のギリシャ戦は仕事前に前半だけ観戦しました。後半は録画して後で見るつもりでしたが、何だか見る気なくなっちゃったな。そのままになっています。
何しろいいところがありません。ボールは奪えないし、奪われるし、パスは通らないし、シュートはホームランだしね。何だかひたむきなファイトがないような気さえしてしまいます。まだ勢いを感じられるのは大久保と内田ぐらいでしょうか。
ブラジル大会が始まる直前までは、練習試合などもなかなかいい線行っていたようでしたから、何でこんなに勝てないのかと思ったりしますが、ランキングでも明らかに格上の相手ばかりなのですから、現状はまったく意外ということもないですね。二試合とも雨でピッチが濡れていて、ボールは思うように転がらず、走るにも足が取られるという不運はあったと思います。相手も同条件と言われればそれまでですが。
ザッケローニ監督も、もうすでにメチャメチャな言われようですが、素人目にもちぐはぐな場面がいくつもあり、これはもう何を言われても仕方がないでしょう。いいチームを作ることと、彼らを率いて試合に臨むことでは、求められる能力が違うのかもしれません。
今度の相手はグループ最強のコロンビア。二点差以上で勝ち、なおかつコートジボワールが負けるという進出条件はもう目が点になるような困難なミッションですが、強豪に何か一泡吹かせるような場面が見たいです。せっかく5時起きして応援するのですからね。
関係ないですが、例の酒場放浪記、明日23日の放送では伊那市のお店が紹介されるようで、楽しみです!
レッドリストうな丼の未来
20140613
いよいようなぎが食えなくなる!?昨日から新聞やTVで大きく扱われています。ニホンウナギがIUCNのレッドリストに掲載されることになりました。
(毎日新聞 6/12)----------------------
政府機関や科学者らで作る「国際自然保護連合」(IUCN、本部・スイス)は12日、絶滅の恐れがある生き物を掲載する最新のレッドリストを公表し、日本人の食生活になじみが深いニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。漁獲禁止などの法的拘束力はないが、今後、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約の保護対象となる可能性がある。
IUCNはウナギ類8種を新たに評価。ニホンウナギを「個体数は30年間で少なくとも50%以上減った」として絶滅危惧種のうち2番目にリスクの高い「絶滅危惧1B類」に分類した。
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昨年夏のシンポジウム「うな丼の未来」で、IUCNレッドリスト掲載への見通しはすでに報告されています。実は日本の環境省による国内基準では、ニホンウナギは既に平成24年「国内レッドリスト入り」しているのです。今回のニュースを、どう受け止めたらよいのでしょうか。IUCNレッドリスト掲載によってただちにウナギが食べられなくなることはありませんが、このリストは野生動植物保護のためのワシントン条約対象種を決めるときの、重要な資料になります。
ワシントン条約の対象になれば、ウナギの成魚、幼魚(シラス)、加工品(蒲焼など)の国際取引が制限されます。実はこれに違反しても罰則がありませんが、条約批准国にはそれぞれメンツがありますから、それぞれの国内法によって業者などに条約順守を義務付けることになる…ことが期待されているそうです。(世界中から非難されるのは誰でも嫌だから)
ヨーロッパウナギはすでに絶滅危惧種と認定されていて、ワシントン条約の対象にもなっています。(減った主原因を一言で言えば、日本人が食べつくしたからですが)2009年からヨーロッパウナギの貿易は規制されていますが、それは全面禁輸という意味ではありません。輸出国政府の証明書があれば輸出可能で、日本にもそれなりの量が入ってきています。闇で取引されていたシラス等の輸出がきちんと表に出るという点では、クリアな取引ができることは歓迎できます。しかし、価格が相当上がることは間違いないでしょうね。
レッドリスト掲載は「そのせいでウナギが食べられなくなる」のではなく、「これからも長きにわたってウナギを消費していくための、やむをえない措置」です。私たちの子供のために、安いウナギを乱獲暴食することを慎まなければならないのだ、と思います。
何年か前、秋田のハタハタが乱獲で獲れなくなりました。3年間の禁漁という厳しい措置を取り、みんなで食べるのを我慢したおかげで、漁獲が回復してきています。ウナギでこれをするには、おそらく3年間ではとても足りないでしょうが、どうしても必要な試練だと思うのですよ。養鰻業者さんや伝統的な技で蒲焼を丁寧に提供している鰻屋さんのことを思うと、胸が痛みますけれど。
梅雨入り日々雑記
20140610
カルミナ・ブラーナ公演、ほぼ満員のお客様をお迎えし、無事終了しました。もちろん細かいところではいろいろありましたが、会場は大いに盛り上がった…と思います。カーテンコールではオケ副指揮者の私も呼ばれ、ステージ前でご挨拶(お辞儀)させていただきました。こんなことは初めてです。
初めて聴かれる方にもわかりやすい曲でしたし、オケと合唱の迫力、そしてダンサーの舞踊を伴った演出も良かったのでは(演奏中よそ見をしてはいけません)。伊那市出身のプロダンサー下島功佐さん、今回初めて存在を知りましたが、さすがでした。あれだけ飛んだり跳ねたりして、ステージに埃ひとつ立ちません。
充実感に満たされたコンサートのあとは、お酒もおいしいですね!
さて当地も含め、あちこちですでに梅雨入りしています。この週末は各地で大雨だったようで(週末テレビを全然観なかったのでよくわからないのですが)首都圏の中央道もストップし、出演者の中には前日のリハーサルに間に合わなかった人もいました。
そこへいくと伊那周辺は、雨こそ毎日ありましたが幸い大した降りではなく、何だか別世界のことみたいでした。昨日夕方に落雷があり、大雨が2時間ほどかな、あったくらいです。今日もあちこちで大雨に警戒とTVでは言ってますが、さてどうでしょう。
木々も恵みの雨を受けて青々として元気そうですが、これって梅雨入りではなく、普通なら7月に入って梅雨明け近くの天気ですよ。今年は冷夏だ冷夏だと今から言われているようですが、冷夏って気温のことだけでなく雨の日が多いということでしょう。梅雨で記録的な雨、夏になっても毎日雨ってことになっても、困りますね。
酒場放浪記読んだり見たり
20140605
BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」をここ2年ほど観ております。首都圏を中心にした居酒屋紹介の番組ですが、最近2回は長野ロケ編を放送しています。
今や同局の看板に成長したこの番組、もう10年になるそうですが、一本15分の番組で居酒屋一軒を紹介し、その4本立てが放送一回分。一本は新作で、あとは旧作の再放送です。
内容はまったくワンパターン。吉田類氏がある街を訪れ、駅前からスタートして酒場以外のスポットを一か所紹介し、そのあと本題である酒場を訪問、お店の人たちや居合わせた「ご常連」たちと会話しながらおいしい酒肴を楽しみます。帰り際に「もう一、二軒行ってみたいと思います。では」と言い残し、俳句を一句詠んでフラフラと去ってゆく。
ワンパターンと書きましたが、よく見ていると吉田氏が本当に楽しんでいる店とそれほどでもない店、何となくわかります。もちろん紹介番組ですから、どの店も褒めてはいますけれど。気持ちよく酔っ払っているときは、それこそ真っ赤な顔で呂律が少々怪しいくらいになっていますが、そんなときはやっぱりお気に召したのでしょうね。
取り上げられる店は「地元民に長らく愛されている」というのがコンセプトなのでしょう。若いお客は少なく、年配の常連客に支えられているような店ばかりです。私は個人的に肴の選択肢が多い店が好きですが「この店いいな!行ってみたい!」と思う店も時々ありますね。残念なことに、そもそも私のふだんの行動範囲から離れた店が大部分で、お店のメモは取っても実際に行くことは、あまりなさそう。こうした店はだいたい、ターミナルや繁華街でなく私鉄沿線の住宅地などにあるでしょうから、仕方がありません。
楽しい番組なのですが、吉田氏に一つだけお願い。どんなときにも必ず左手で「手皿」を使うの、格好悪いのでぜひやめていただきたいな。カウンターに正対せずカメラを向いて食べなきゃいけないために、仕方なしにやっているのかもしれませんが、どうも気になってしまいます。(私もたまにやってしまうけど)
関連リンク: 吉田類の酒場放浪記