台風には勝てません…しごと
20180729
景気のいいことを書いた直後に、こんなことになりますとは。史上稀なる逆走ルートを取った台風12号。この襲来が、駒ヶ根の夏イベント「KOMA夏」ともろに重なってしまいました。
KOMA夏は商工会議所が主催で、ダンスパフォーマンス、パレード、バンド演奏、飲食や物販の出店など、中心市街地を広く使った夏祭りで、今回で16回目を数えます。最近はダンスや出店で小中学生の参加も多いです。
数日前から台風情報とにらめっこしてきましたが、前日の段階では東海地方への上陸が予想され、駒ヶ根もそれなりの影響は避けられないと思われました。普通の雨降りだけだったら決行しますし、始めてから突然のゲリラ豪雨に襲われたことも過去にはありましたが、今回は台風ですからね。近隣のイベントが次々に中止延期を発表する中、KOMA夏はぎりぎりまで開催の可能性を求めて、当日朝まで決定を持ち越しました。
翌朝、実行委員たちが集まり協議しました。雨は大したことはないだろう、ただし強風が心配。簡易テントを使った出店が多く、土嚢などで補強するにしても危険が残る。交通規制をお願いしている安協の方々は大丈夫か。緊急事態が発生した際の連絡や対処の方法は(大音響の中、スピーディーに確実に広範囲に伝えられるのか)。
もろもろの可能性を考え、全体の日程を短縮して行うことも検討しましたが、最終的には参加者、来場者、スタッフの安全を考慮して、中止と決定しました。主要道を止めて行うため簡単に日の変更はできず、順延はできません。KOMA夏、そして前身の「サンバカーニバル」が始まってから30余年にして、初めてのことです。
参加団体や関係団体に電話連絡をし、有線放送で中止を案内しました。子供たちから何件も問い合わせがあったそうです。長いこと練習や準備をしてきて、しかも小6や中3のクラスだったら、後がないですものね。何とかならないかとの気持ちは痛いほどわかります。本当に申し訳なかったです。
結局は、やはり雨は少なかったですが、午後になって風は激しくなり、開会イベントの予定時刻だった午後5時過ぎにはかなりの強風が吹き荒れました。
中止して結果的に「これだったらできたじゃないか」と言われても、強行して事故が起き「何でこんな天気に開催したんだ」と非難されることを思えば…。苦渋の選択、勇気ある撤退、いろいろな言葉がよぎります。今月初めの豪雨が明けてから、20日間ずっと雨も降らない猛暑だったのに、この日一日だけこんな天気に見舞われたことは、全くついてないですね。