かほく市へ (1)しごと
20180530
石川県かほく市は金沢市の北、車で約30分ほどに位置するまちです。平成16年に3つの町が合併して今の形になりました。このたび、駒ヶ根市と友好都市提携を結ぶにあたり締結式が行われ、市民団の一人として参加してきました。
かほく市…駒ヶ根市民でもあまりピンと来ない人が多いと思います。駒ヶ根には長野県立の看護大学が平成7年に開校していました。のちに石川県立の看護大学がかほく市に設立されるにあたって、関係者の方々が参考にするため駒ヶ根を訪れたことで、ご縁が生まれました。人口も35,000人規模でほぼ同じ、どちらにも県立の精神病院があるなど、共通点があります。
東日本大震災の教訓から、災害が起こった時に相互支援できるようなパートナー自治体を探そうという動きが国の音頭で始まりました。駒ヶ根は静岡県磐田市、福島県二本松市と既に友好都市になっていますが、有事の場合を考え日本海側のパートナーを探していたところ、かほく市の存在が浮かび上がりました。そして平成25年に「災害時の相互応援に関する協定」を締結することになったのです。
だんだんに交流を始め、この5月22日、友好都市提携を結ぶ運びになったというわけ。
市の用意したバスでわが商工会議所役員団、市議、市職員、さまざまな団体の代表の方々が当地に向いました。駒ヶ根と石川県は直線距離ではそう遠くはないですが、間に北アルプスがどんとそびえており、車では結構な大回りをしないといけません。今回は途中休憩も含めて5時間以上かかって到着しました。なかなか大変だ。
到着して何か所か視察をしました。日本を代表する哲学者西田幾多郎の出身地だそうで、彼の記念館を見学したり、昔の漁業の様子をうかがえる「うみっこランド」なる施設を見せてもらったり。看護大学にも行きました。
ここには北陸最大級だという巨大なイオンモールがあります。それなりの雇用を生み出していることや、いわゆる「住みよいまちランキング」の指標となる商業施設の店舗面積への貢献度など、イオンさまさまであるような説明がありましたが、従来の商店街を壊滅させてしまったのではないかなどと、心配にもなりました。