GYOZAを世界に食べもの
20180228
餃子はラーメン屋さんや中華料理店で食べるもの。普通の感覚だと思います。ところが最近では、ワインの肴に餃子を食べるというじゃありませんか。私はワイン好きですから、何をつまみながらワインを飲んだってOKだと思いますが…
先日も朝のテレビを見ていたら、今風のスタイリッシュな内装で餃子の様々な食べ方を工夫し、ワインに合わせている店が紹介されていました。東京赤坂の「GYOZA IT.(ギョーザ イット)」というお店です。先日東京出張の折、このお店にお誘いをいただきました。
実はこのお店、味の素冷凍食品さんが経営しています。昨年9月から5年間の限定で開いたもの。主にインバウンドのお客さんをターゲットにして、日本式餃子を海外へ売り込む足掛かりにしようという狙いだそうです。
餃子は大戦後に中国や満州からの引揚者によって日本に伝わり、普及したと言われます。大陸で食べられているのは圧倒的に厚い皮の水餃子だそうですが、焼餃子もないことはない。残った餃子を翌日食べるときに焼く説もありますが、どうなんでしょうね。いずれにせよ私たちが日常食べているのは、日本で育った独特の餃子ではあるようです。
市販用冷凍餃子の売上日本一を誇る味の素冷食さんでは既に海外へ餃子を輸出していますが、さらに一層の弾みをつけたいとのこと。ラーメンが日本独自の進化を遂げ、日本の料理として世界に進出しつつあるのはご存知の通りですから、餃子も海外に通用する柱にしていきたいのでしょうね。
前置きが長くなりましたが、GYOZA IT.は赤坂TBSのすぐ近く、繁華街に堂々と位置しております。入店時は夕方でまだ空席が多かったですが、私たちが食事を終える頃には大箱がほぼ満席、うち半分近くは欧米人の客であったように見えました。かなりの大箱で、巨大な鉄板で餃子を焼き、餃子型のシャンデリアが輝く空間です。空調が行き届き、餃子臭さは全然ありません。
餃子自体はそんな突飛なものではありませんが、食べ方の提案がいろいろ。トリュフ塩、粒マスタード、柚子胡椒など数種類の薬味がついてきたり、焼肉みたいにサンチュにくるんだり、また餃子グラタンや白湯スープ餃子など。もちろんパクチー山盛りも。そして豊富な種類のグラス/ボトルワイン。餃子以外のメニューもいろいろ。いかにも海外にありそうなお店です。
こうした雰囲気の中でワインと共に餃子をいただくのもまた一興。赤よりも白や泡の方がいいかな?楽しい時間を過ごしました。
関連リンク: GYOZA IT. 赤坂の日本式餃子