振袖抱えて逃亡日々雑記
20180110
一生に一度のイベントが滅茶苦茶に…。横浜のレンタル呉服店「はれのひ」が成人式当日に店を開けずにすっぽかし、予約していた大勢の新成人が晴れ着を着られなかった話。本当にひどい話、お気の毒です。
何十万円もの予約金を受け取り、それどころか事前に預かったお客さんの着物も所在不明だというから、あいた口がふさがりません。
フタを開ければ以前から取引先への代金が滞ったり、給料の遅配があったりと危ない会社だったといいます。資金のやりくりがつかずに倒産するにしても、よりによってこの日を選ばなくてもいいじゃありませんか?祝日で銀行は休みですから、この日に不渡りが出るわけでなし。
と思っていましたら、今日になってメルカリなどに大量の着物が出品されていたと報じられています。出品者がこの会社かどうかまだわからないようですが、もしそうだったら資金繰りに窮して在庫や預かった着物を叩き売っていたということか。それじゃ成人式当日にも店を開けられませんわな。
れっきとした詐欺事件です。雲隠れしている社長、上海に高飛びしているとも伝えられていますが、まったく経営者の風上にも置けません。早く首根っこをつかまえて引きずり出せと被害者みんなが思っていることでしょう。本社の指示なく独自の判断で約束のサービスを提供した福岡店の人たちや、急な要請に応えた同業の人たちが救いです。
この事件とは離れますが、信州では学生が帰省しやすいお盆休みに成人式を行うところが多く、駒ヶ根も毎年8月15日が成人式です。真夏ですから振袖姿の女性はおりません。成人式の晴れ着にはあまりピンとこないのです。都会で女の子を持つ親は、なかなか出費も大変ですね。我が家は二人とも男子で、これについては助かりました。
逆に言えば着物の業者さんには年間最大のビジネスチャンスであるわけで、何としても新成人を囲い込みたいところ。しかし一度着物を作っても、成人式と結婚式くらいでしか着ないのでは、もったいない買い物です。着物の女性を普段目にする機会が少ないのは、そのまま市場規模の縮小と相関しているのでしょうかね。
ちょっと関連して、興味深い資料がありましたので、続けてみます。