高校生の、商工まつりしごと
20171009
本格的な秋を迎え、週末になるとあちらこちらでイベントが目白押しです。この日曜日は、駒ヶ根商工会議所の秋の大イベント「駒ヶ根の商工まつり」が晴天のもとで賑やかに行われました。
ずっと昔から我が家のすぐ近くで開かれていましたから、もちろん子供の頃から何度となく楽しませてもらっていますが、私自身がこのイベントのテープカットをやることになるとはね!(写真1)
お祭りの中身は、毎年少しずつ新しい要素を取り入れながら多くの人が楽しめるものになっていると思います。中でも人気のあるのは、駒ヶ根工業高校の生徒さんによる工作教室。小学生に、はんだ付けをマンツーマンで教えます。(写真2、3)
こんな小さな子が…と思うようなちびっ子たちが、開始時間の何分も前から着席して、目を輝かせて待っています。女の子も何人も。駒ヶ根のものづくりの未来は明るいぞ。
駒ヶ根にはもう一つの職業校、赤穂高校の商業科があります。地域の中で活動することにかけては駒工がやや先行していたような感もありました。私は以前から、商工まつりを舞台に駒工と赤穂商業科がよきライバル意識を発揮して学んだ成果を競うようになればいい、と思っていましたが、最近赤穂高校も商業の実践の場を地域に求めるようになり、面白いことになっています。
彼らは昨年、ソースかつ丼を手軽にスナックとして食べられるような「ソースかつ丼棒」(写真3)を自ら試作開発し、地域のイベントで少しずつ販売するようになりました。きりたんぽのようにご飯を串に刺し、薄い肉を巻いて衣をつけ揚げたもの。キャベツは保存の問題があり、今のところ難しいようです。
ボリュームがあり、食事時以外には気軽に試しにくいソースかつ丼を、ワンハンドでたのしめるコンセプトは良いと思います。しかし実際に作ってみるともう大変で、「商品化」への道のりが簡単でないことを身に沁みて感じたことでしょう。製作方法に改良を重ね、だんだん軌道が見えてき始めたのかな。
実は私、これまで何度も食べてみなくちゃと思ってきたのですが、製作数があまりにも少なくてあっという間に売り切れてしまったり、先日の別のイベントではかつ丼棒を買ったつもりが間違えて「ソースかつ棒」(つまりご飯がついてなく肉だけ)を買ってしまったりで、今回ようやく食べることができました。一本350円。
ちょっとソースの味が薄かったかな?キャベツがない分、何かアクセントになる薬味みたいなものが欲しいです。もう少しカラッと揚がっていると、なお良かったでしょう。新しい名物を作るのは簡単ではありません。高校生たちのさらなる工夫に、大きく期待します。