台湾の宴会料理 (1)食べもの
20170118
公式訪問の成果や内容をいろいろ書くのは、同行されたどなたかにお任せしましょう。「おいしいことなど徒然と」のタイトル通り、読者の皆様が期待されている(と思われる)食い物ネタでどんどんいきたいと思います。
訪問中3泊4日の日程で、中華のフルコースを4回頂戴しました。もちろん公式行事ですから、小籠包とチャーハン、というわけもなく、きちんとした食事が出てきます。
初日の夜は駒ヶ根市主催で台中の多くの関係者をお呼びしての交流会。宿泊したホテル「全国大飯店」の宴会場にて。私は事情によりお昼を食いっぱぐれ、空腹に勝てず宴会前に街のラーメン屋で牛肉麺(写真1)を食べるという愚挙に出てしまい(大変おいしかった。一人で3杯食べたわけではありません)初めから胃の容量にハンディを背負うスタートでした。
8品くらいが次々と供され、それぞれおいしく頂きました。写真2は巨大な豚足煮込みと柔らかい穂先メンマ。台湾で豚足はめでたい縁起物だそうです。とろけるように柔らかく煮込まれたものを、パン(割包ではなく、ハンバーガーのバンズ)に挟んでいただきます。
お手本を見せてくれた女性(写真3)は現地在住日本人の通訳の方ですが、「台湾の料理は全般的に味がうすい」と言っていました。言われてみればこの豚足も、日本の感覚で言うともうひと味あってもいいか…という感じ。
お酒は台湾ビール、老酒、ワイン(Vin de pays d'Oc)。例によって乾杯の連続で、初日から相当盛り上がったテーブルもありました。もう完全に満腹で一日目終了。
二日目の昼は商工会議所チームで訪れた台中港近くの工業団地のレストラン「台中港酒店」で、現地工場の関係者とご一緒に。ここは10階建てくらいの堂々たる楼閣で、海鮮料理のお店です。海が近いから魚が新鮮とのことでしたが、いまどきそんなこと、関係あるかな?
コース(写真4)の最初は日本式のお刺身から。「日式綜合赤身」とありました。日本の感覚より幾分厚めに切られた刺身はなかなかのもの、特に天使蝦がおいしかった。当社でも扱っておりますよ。わさびがビー玉くらいの大きさに固く丸められて出てきました。台湾の人も普通に日式刺身を食べるようになったのか、あるいはやはり日本人が食べるためのメニューなのでしょうか?
不思議なのは、刺身に添えられた「黒豆」の存在。日本の甘く煮た黒豆そのままです。この店だけでなく他の店でも出てきました。
中に「鯛蒲焼のおこわ」とあり、どんなものかなと興味津々でしたが、出てきたものはどう見ても鯛ではなく「うなぎ」。でもお味は、非常においしかったですね。中華おこわって、どう作ってもおいしいよと改めて思います。